Shopifyを活用したデジタルコンテンツ販売|始め方やアプリ、事例を解説

Shopifyを活用したデジタルコンテンツ販売|始め方やアプリ、事例を解説

電子書籍や音楽、オンライン講座など、さまざまなジャンルでの利用が進み、市場が拡大中のデジタルコンテンツ。Shopifyはデジタルコンテンツを”手軽に”かつ”効果的に”販売できるプラットフォームとして、多くの事業者に選ばれています。

本記事では、デジタルコンテンツ販売の基本情報から、Shopifyを活用する際のメリット、具体的な設定手順やショップの事例までを詳しく解説します。これからデジタルコンテンツ販売を始めたい方や、ECビジネスの新たな可能性を模索している方に役立つ内容となっています。

デジタルコンテンツとは?

デジタルコンテンツとは、インターネットを通じて配信・販売されるデータ形式の商品を指します。この形式の商品は、データとして保管が可能なため、物理的な在庫を持たずに販売できるのが特徴です。たとえば、以下のような商品がデジタルコンテンツに該当します。

  • 電子書籍
  • オンライン講座やセミナー動画
  • 音楽や効果音
  • デザイン素材や写真
  • アプリケーションやソフトウェア
  • デジタルアート

デジタルコンテンツのメリット

デジタルコンテンツは物理的な商品と比較すると以下のようなメリットがあります。

材料費や制作費のランニングコストが不要

コンテンツは一度作成してしまえば複数の顧客に販売可能です。材料費や制作費が初期投資で完結するため、コストの見通しが立てやすいです。

在庫管理が不要

物理的な商品と異なり、データとして保管するため、倉庫スペースの確保が不要で、在庫切れのリスクがありません。

配送コストや配送業務の削減

購入後、コンテンツはリンクを通じてメールなどで顧客に届けられるため、配送コストや配送業務が不要です。

グローバルな販売が容易

データ形式の商品は、世界中に販売が可能です。配送コストや時間、輸出に関する規制や関税の影響を受けにくいため、迅速かつコスト効率よくコンテンツを提供できます。

デジタルコンテンツのデメリット

メリットがある一方で、以下のような課題も挙げられます。

著作権や盗用のリスク

デジタルコンテンツはコピーが容易であるため、対策の必要があります。

無料コンテンツとの競争

昨今、無料で得られるSNSの情報や写真/動画の素材サイト、生成AIが普及し、有料で購入する価値をどう伝えるかが課題となります。

デジタルコンテンツをShopifyで販売するメリット

デジタルコンテンツを販売したい場合、世の中にはさまざまなプラットフォームがあって迷ってしまうことでしょう。この章ではShopifyで販売するメリットについて解説します。

デジタルコンテンツの販売が簡単

Shopifyのデジタルコンテンツの販売設定は非常にシンプルで、商品登録時に「配送が不要な商品」として設定し、アプリを活用して販売するコンテンツデータを商品と紐づけて完了です。設定から販売までの詳細の流れは次章「Shopifyでのデジタルコンテンツ販売の始め方」を参照ください。

デジタルコンテンツ販売のアプリが豊富

Shopifyでは、デジタルコンテンツ販売に特化した便利なアプリが充実しています。一例として、デジタルコンテンツ販売で役立つアプリの機能を紹介します。

機能 説明
ダウンロードリンクの
自動配信
商品購入後、顧客に自動でダウンロードリンクを送信。
手動での対応が不要になり、業務の効率化に繋がる。
ダウンロード回数や
有効期限の制限
不正利用を防ぐため、ダウンロード回数やリンクの有効期限を制限することが可能。
盗用防止機能 データのコピーや不正利用を防ぐ仕組みを追加。
NFTの作成と販売 アートやデジタルコンテンツをNFT(非代替性トークン)化することで、所有権を付与して取引可能。

他にも、Shopifyではデジタルコンテンツ販売を強化する、さまざまな機能が提供されています。

Shopifyでのデジタルコンテンツ販売の始め方

Shopifyを活用したデジタルコンテンツの販売は、以下の5つのSTEPで簡単に始められます。Shopifyの管理画面は操作が直感的で分かりやすく、初めての方でもスムーズに設定を進めることが可能です。

STEP 1: Shopifyストアの開設

Shopify公式サイトからShopify パートナーのアカウントを作成し、ストアを開設します。無料トライアル期間が3日間あり、その後1カ月間は150円で利用可能です。(2024年11月現在)そのため、初期費用を抑えながら機能を確認することができます。

Shopify 無料トライアルを試す

下記のブログ記事では、会員登録からストア開設までShopifyの始め方の流れを紹介しています。ご参考にしてください。

Shopifyの始め方(構築方法)|会員登録からストア開設(立ち上げ)までの流れ

STEP 2: 必要なアプリをインストール

Shopifyアプリストアから、デジタルコンテンツ販売をサポートするアプリをインストールします。たとえば、「Digital Downloads」や「MenuLock」など、ダウンロードリンクの配信や著作権保護機能を強化するアプリを選びます。

STEP 3: デジタル商品を登録

商品登録画面で商品名、価格、説明文などの基本情報を入力します。

次に「配送が必要な商品です」のチェックを外します。これにより、物理的商品ではないことが設定されます。この操作により、配送情報の入力が不要になります。

「配送が必要な商品です」のチェックを外す

さらに、販売したいデジタルコンテンツ(例:PDF、音楽ファイル、動画など)を商品に紐付けてアップロードします。(Digital Downloadsなどのアプリを活用)

STEP 4: メールテンプレートの設定

顧客がデジタル商品を購入すると、自動でダウンロードリンク付きのメールが送信されます。その案内メールをカスタマイズします。(Digital Downloadsなどのアプリを活用)

商品購入後、顧客がスムーズに商品を受け取れるように必要な情報を明記してください。ブランドロゴや簡潔なダウンロードの説明手順を盛り込むと、より信頼感のあるメールになります。

STEP 5: テスト購入で動作確認

STEP 1〜4が完了したら、テスト購入を行い、商品購入からダウンロードまで正常に動作するか確認します。

Shopifyでのデジタルコンテンツ販売に役立つアプリ6選

Shopifyでデジタルコンテンツを販売する際に役立つアプリを6つ紹介します。自社のデジタルコンテンツの種類や用途に合わせて、必要なアプリを導入してください。

初心者向け|Digital Downloads

Digital Downloads|Shopifyアプリストア

画像出典:Digital Downloads|Shopifyアプリストア

Shopify公式が提供する無料アプリで、デジタル商品の販売に必要な基本機能が備わっています。ダウンロードリンクの自動配信やダウンロード回数の制限が可能で、シンプルな操作性が特徴です。特に、初めてデジタル商品を販売する方におすすめのアプリです。

高機能な上級者向け|SendOwl

SendOwl|Shopifyアプリストア

画像出典:SendOwl|Shopifyアプリストア

SendOwlは機能性に優れたデジタルコンテンツ販売アプリです。販売レポートやセキュリティ対策機能が充実しており、高度な販売管理が可能です。さらに、サブスクリプション販売や複数商品をパッケージ化した販売にも対応しているため、多様なビジネスモデルに適応できます。

動画コンテンツ販売向け|Sky Pilot

Sky Pilot|Shopifyアプリストア

画像出典:Sky Pilot|Shopifyアプリストア

オンライン講座などの動画コンテンツ販売に強みを持つアプリです。顧客がログイン後に専用のダッシュボードからコンテンツを視聴できる仕組みを実装できます。また、動画やPDFファイルをクラウド上に保存し、安全に配信できる点が特徴です。

eラーニング向け|Courses Plus

Courses Plus|Shopifyアプリストア

画像出典:Courses Plus|Shopifyアプリストア

教育用コンテンツに特化したアプリで、学習管理システムのような機能を実装できます。オンライン講座や学習プログラムを販売するのに最適で、進捗管理やクイズ機能を備えているため、受講者に充実した学習体験を提供可能です。

コンテンツの盗用防止|MenuLock

MenuLock|Shopifyアプリストア

画像出典:MenuLock|Shopifyアプリストア

画像やテキストの右クリックを無効化することで、デジタルコンテンツの盗用を防ぐアプリです。「名前をつけて保存」や「テキストの切り取りとコピー」「ドラッグ アンド ドロップ」などを制限する機能が簡単に設定でき、著作権保護が必要なデジタル商品を扱う場合に役立ちます。

コンテンツのNFT化|NFTeapot

NFTeapot|Shopifyアプリストア

画像出典:NFTeapot|Shopifyアプリストア

NFTの作成・販売に対応したアプリです。デジタルアートやゲームアイテムを販売したいクリエイターにおすすめで、暗号通貨を活用した取引をシームレスに実現できます。NFTマーケットプレイスへの接続機能も備えており、より広範な市場での販売が可能です。

Shopifyでのデジタルコンテンツ販売事例

実際にShopifyを利用してデジタルコンテンツを販売している事例を紹介します。これらの事例を通じて、Shopifyを活用してどのようにデジタルコンテンツが販売されているかを確認し、ビジネスの参考にしてください。

RetroSupply Co.

RetroSupply Co.

画像引用:RetroSupply Co.

RetroSupply Co.はデザイン素材を販売するECサイトです。高品質なグラフィック素材を世界中のデザイナーに提供しています。

顧客が商品を最大限活用できるように、具体的な使い方を解説したチュートリアルブログを充実させている点が特徴で、信頼性のあるサイトとなっています。その魅力的な商品ラインナップや学びのコンテンツ提供を体験するために、一度サイトを訪れてみてはいかがでしょうか?

Atsueigo

Atsueigo

画像引用:Atsueigo

Atsueigoは、日本の英語学習者を対象に、音声や動画を中心とした実践的な教材を提供するECサイトです。初心者から中級者まで幅広い層に対応した豊富なコンテンツが揃っています。

Shopifyを活用した直感的でストレスのない購入プロセスは、学習への熱意をそのまま購買行動に繋げることができます。ぜひ一度サイトを訪れ、購入プロセスを見てみてください。

Materia Collective

Materia Collective

画像引用:Materia Collective

Materia Collectiveは、ゲーム音楽のアルバムを販売しているECサイトです。国際的な視点での販売戦略(商品価格が複数の通貨で表示しているなど)を取り入れており、世界中のゲーム音楽ファンにリーチしています。

Shopifyを活用した越境EC×デジタルコンテンツの可能性を体感したい事業者様は一度サイトを拝見してみてください。

Shopifyでデジタルコンテンツ販売を始めよう

デジタルコンテンツは在庫管理や配送業務の手間が少なく、納品もスムーズに行える魅力的な商品形式です。Shopifyなら、デジタルコンテンツの販売に必要な機能が揃っており、自社のビジネスにあった販売がすぐに開始できます。

Shopifyでデジタルコンテンツの可能性を最大限に引き出し、あなたのビジネスを次のステージへ成長させてみませんか?

最後に、下記のブログ記事ではデジタルコンテンツの販売だけでなく、売上拡大や業務効率化に役立つShopifyアプリも紹介しています。アプリ選びのご参考にしてください。

Shopifyアプリ おすすめ一覧:売上アップ・効率化・無料アプリまで徹底解説!

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編集プロセス

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