Shopifyのディスカウント機能には、「自動ディスカウント」と「クーポンコード」という2つの異なる方法があります。それぞれの機能には異なる特徴やメリット・デメリットがあり、目的や利用シーンに応じて使い分けることが重要です。
本記事では、自動ディスカウントとクーポンコードの違いを詳しく解説し、それぞれの活用方法についてご紹介します。
下記のブログ記事では、Shopifyのディスカウント機能について詳しく解説しています。ご参考にしてください。
自動ディスカウントとは
Shopifyの自動ディスカウントは、条件に達成したタイミングで自動で割引が適用される機能をさします。
自動ディスカウントのメリットは、お客様は特別な作業をすることなく、割引を適用することができ、割引の使い忘れを防ぐことができます。一方で、デメリットとしてはクーポンコードよりも複雑な割引設定ができない点です。
クーポンコードとは
Shopifyのクーポンコードは、条件に達成した状態で、チェックアウトページのクーポンコード入力フォームにコードを直接入力することで割引が適用される機能です。
クーポンコードのメリットは、自動ディスカウントでは実現できない割引の利用回数や顧客セグメントを条件にした割引を実現することができます。一方で、デメリットとしては、割引を適用するためにお客様にコードを入力してもらう手間が発生する点です。
自動ディスカウントとクーポンコードの違い
下記は、自動ディスカウントとクーポンコードの違いをまとめた表です。
各比較の詳細は後述で紹介していますので、ご参考にしてください。
方法 | 自動ディスカウント | クーポンコード |
---|---|---|
割引適用のタイミング | 条件に達したら自動で割引 | チェックアウトページにてクーポンコードを入力し、条件を満たしていたら割引 |
作成方法 | ディスカウント機能で作成 | ディスカウント機能で作成 |
利用できる条件 | ・国 ・購入タイプ ・購入金額 ・購入数 |
・国(📍) ・購入タイプ ・購入金額 ・購入数 ・顧客セグメント ・特定のお客様 |
使用回数 | なし | ・合計使用回数 ・一人あたりの使用回数 |
有効期間 | ・開始日時 ・終了日時 |
・開始日時 ・終了日時 |
1回の注文で同時利用できる件数 | 25件 | 5件 |
発行上限 | 25件まで有効化可能 | 2000万件まで発行可能 |
割引の適用タイミングの違い
自動ディスカウントは、条件に達したら自動で割引が適用されます。
クーポンコードは、チェックアウトページにてコードを入力し、条件を満たしていたら割引が適用されます。
作成方法の違い

自動ディスカウントもクーポンコードもディスカウント機能を利用して作成することができます。
ディスカウント作成画面の「方法」からどちらか好きな方を選択するだけで、作成することができます。
利用できる条件の違い
自動ディスカウントは、購入タイプや購入金額、購入数、国(📍) のみを条件に設定できます。
クーポンコードは、購入タイプや購入金額、購入数、国(📍) に加えて、顧客セグメントや特定のお客様も条件に設定することができます。
たとえば、VIP会員限定の割引キャンペーンを実施したい場合は、クーポンコードを利用する必要があります。
(📍) 国の条件は「配送無料」のディスカウントタイプのみ利用することができます。
割引の回数の違い
自動ディスカウントは、割引の回数を設定できません。
クーポンコードは、割引の最大数や1人あたりの使用回数を設定できます。
たとえば、1人あたり1回までしか割引を使わせたくない場合や先着100人まで割引を利用できるようにしたい場合は、クーポンコードを利用する必要があります。
割引の有効期間の違い
自動ディスカウントもクーポンコードもどちらも有効期間を設定することが可能です。
1回の注文で同時利用できる件数の違い
自動ディスカウントは、最大25件まで可能です。
クーポンコードは、最大5件まで可能です。
発行上限の違い
自動ディスカウントは、最大25件まで有効設定ができます。
クーポンコードは、各ストアで2000万件までの発行上限があります。
最後に
Shopifyの「自動ディスカウント」と「クーポンコード」は、それぞれ異なる特徴や用途を持つ便利な割引機能です。自動ディスカウントは、お客様の手間を削減して割引を適用したい場合や、シンプルな条件での割引に適しており、クーポンコードは、より細かい条件設定や特定の顧客層を対象としたキャンペーンに活用できます。どちらの機能を選ぶかは、ストアの運営方針やキャンペーンの目的に応じて判断することが重要です。
本記事で紹介した内容を参考に、顧客にとって魅力的な割引を提供し、売上向上や顧客満足度の向上につなげてください。適切な割引設定を活用することで、より効果的なマーケティング施策を実現できるでしょう。