自分で作ったドライフラワーを販売したいと考えても、販売先の選び方や準備することがわからず、迷う方もいるでしょう。
ドライフラワーは個人でも販売できますが、販売を続けるには配送や在庫、ギフト対応を整え、自分の目的に合った販売チャネルを選ぶことがポイントです。
本記事では、個人販売の課題と対策、目的に合った販売チャネルの選び方を解説します。
個人のドライフラワー販売で注意したい3つの課題と対策
ドライフラワー販売では、配送、在庫、ギフト対応が購入者の満足度や利益に影響します。販売を始める前に、それぞれの課題と対策を確認しておきましょう。
配送中に折れや花落ちが起きやすい
ドライフラワーは乾燥しているため衝撃に弱く、配送中に茎が折れたり、花や葉が落ちたりする可能性があります。立体的なスワッグやリースは大きな箱や緩衝材が必要になり、梱包費と送料も増えやすい商品です。
商品を考える段階から発送時のサイズを想定し、梱包後の外寸と重量を確認したうえで価格を決めましょう。
販売価格は花材費だけで決めず、制作時間、梱包費、送料まで含めて考えます。送料を購入者負担にする場合には、梱包資材の費用は商品価格へ反映することが必要です。
商品ページには自然素材の個体差や経年変化、多少の花落ちが生じる可能性を記載します。明らかな破損があった場合の連絡方法や対応条件も示しておくと、認識違いを防ぎやすくなります。
季節とトレンドで需要が変わる
ドライフラワーは、季節やイベントによって選ばれる花材やデザインが変わります。たとえば、春先のミモザ、母の日のギフト、ウェディング向けのブーケ、クリスマスのリースなどです。
また、ドライフラワーはSNSで見かけたデザインから購入につながることも多く、人気の花材や飾り方が短い期間で入れ替わります。スワッグやボタニカルキャンドルのように、特定の形が急に注目される時期もあります。
需要が高まる時期に商品が不足すると販売機会を逃しかねません。一方、イベント後まで作り置きを抱えると、保管場所を取り、退色や型崩れによって販売しにくくなる可能性があります。
在庫を調整する方法は、主に次の3つです。
- 流行の影響を受けやすい商品は、少量ずつ制作して反応を見ながら追加する
- 注文を受けてから制作する受注制作を取り入れる
- 季節商品は予約販売を行い、注文数の目安を把握する
受注制作では注文集中時に納期が延びることがあります。制作可能数と発送までの日数を商品ページに表示しましょう。
ギフト対応も比較される
ドライフラワーは、誕生日やウェディング、開店祝いなどのギフトとしても選ばれます。ギフト購入者は作品のデザインだけでなく、ラッピング、メッセージカード、納期、贈り先への直送に対応しているかも確認します。
すべての要望に対応すると制作や発送の負担が大きくなるため、販売前に無料で対応する範囲と有料オプションにする範囲を決めましょう。たとえば、定型メッセージは無料、自由入力のカードや特別なラッピングは有料と分ける方法があります。
商品ページには、ラッピングの種類と料金、メッセージカードの入力方法、発送までの日数を明記します。購入者と届け先が異なる場合の納品書や、希望日に届けられない場合の扱いも決めておきましょう。
また、「誕生日向け」「開店祝い向け」など用途別に商品をまとめると、購入者が贈る場面に合った商品を探しやすくなります。
目的に合わせた販売チャネルの選び方
ドライフラワーの販売先は、ハンドメイドマーケットや自社ストアなどがあります。それぞれ集客のしやすさや費用の構造が異なるため、現在の集客状況と、今後どのように活動したいかを基準に選びましょう。
| 比較項目 | ハンドメイドマーケット | 自社ストア |
|---|---|---|
| 集客 | サービス内で作品を探す人に届きやすい | SNSや検索などから自分で集客する |
| 費用 | minne(PLUS非会員):10.659%(税込)/注文、振込手数料220円 Creema:10.67%(税込)/決済総額、振込手数料200円(振込額3万円未満)〜275円(3万円以上) |
BASE スタンダードプラン:6.6%+40円/件、振込手数料250円、事務手数料500円(振込額2万円未満の場合) Shopify Basicプラン:月額4,850円+カード手数料3.55% |
| ギフト対応 | ラッピングなどを購入オプションとして設定する | 用途別ページやギフトセット、メッセージ入力欄などを設計できる |
| 送料設計 | 設定できる配送方法や条件はサービスの機能に沿う | 小型ブーケや大型リースなど、商品群ごとに送料を分けやすい |
※記載している料金・手数料は、2026年7月26日時点の情報です。変更されることがあるため、申し込み前に各社の公式サイトを確認してください。
集客力を活かすならハンドメイドマーケット

画像出典:minne
minneやCreemaなどのハンドメイドマーケットには、手作り作品を探している利用者が集まっています。自分で一から集客するより見つけてもらいやすく、作品のこだわりも伝えられます。
母の日やウェディング、開店祝いなど、季節や用途に合わせた作品の反応を確かめやすい点もメリットです。一方、自然素材ならではの色や形の個体差、花落ちの可能性、作品の大きさは、写真や商品説明でわかりやすく伝える必要があります。
minne・Creemaの販売手数料は、作品価格だけでなくラッピングなどの購入オプションと送料も含めた金額にかかります。立体的なスワッグやリースのように送料が高く、ギフトラッピングの注文が多い商品ほど、手数料負担が大きいです。
購入者情報はサービス上で確認できますが、自社の顧客データとして蓄積し、継続的な販促に活用しにくい点には注意が必要です。
また、一点物を複数チャネルで販売する場合は、同じ作品へ同時に注文が入らないよう、在庫更新のルールも必要です。
ブランドを育てるなら自社ストア

画像出典:BASE
BASEやShopifyなどの自社ストアでは、トップページ、商品一覧、用途別ページの構成を自分で決められます。ハンドメイドマーケットの共通レイアウトで作品ごとに紹介する場合とは異なり、「ウェディング」「開店祝い」などの用途別に商品をまとめ、ブランドの背景、作品のサイズ比較、花材の個体差や経年変化まで一つの流れで伝えられます。作品単体の価格だけでなく、提案内容やブランド全体で選んでもらいたい場合におすすめです。
一方、自社ストアでは自分で集客する必要があります。需要期に間に合うよう、SNSや検索、イベントで配布するショップカードなどで早めに商品を案内しましょう。すでにSNSで発信している場合や、最初からブランドとして販売したい場合は、自社ストアから始める選択肢もあります。ほかのチャネルとの併用も可能です。
ドライフラワー販売にShopifyがおすすめの理由

画像出典:Shopify
ドライフラワーの販売では、用途に合わせたギフト提案、購入後の関係づくり、商品サイズごとの送料調整が売上を左右します。Shopifyは、この3つを1つのストアで設計できるサービスです。
ギフト向けの購入導線を作れる
Shopifyでは、ウェディング、開店祝い、誕生日など、用途ごとに商品をまとめて表示できます。購入者は目的に合う商品を探しやすくなり、販売者はシーン別の提案を行えます。
色やサイズなどは商品バリエーションとして設定可能。ラッピングやメッセージカードは、選択肢を商品バリエーションにする、別商品として追加する、テーマをカスタマイズする、外部アプリを使うといった方法があります。自由入力のメッセージ欄など、希望する購入体験によって必要な実装が異なる点には注意しましょう。
顧客・注文履歴を販売に活かせる
Shopifyでは、購入やメルマガ登録などをきっかけに顧客プロフィールが作成され、注文履歴と関連付けられます。顧客を購入商品などで分類し、対象に応じてメールや割引を案内することも可能です。
たとえば、母の日商品を購入した顧客には翌年の予約開始を案内し、ウェディング向け商品を購入した顧客には記念日ギフトを提案できます。ただし、メール配信では顧客の同意や個人情報の取り扱いに配慮が必要です。
商品に応じて送料を設定できる
ミニブーケと大型リースでは梱包後のサイズが異なります。全国一律の送料では、商品によって販売者または購入者の負担が大きくなる可能性があります。
Shopifyでは、一定料金のほか、注文金額や重量を条件に配送料を設定できます。特定の商品に別の配送ルールを適用することも可能です。たとえば、小型商品と大型商品で、それぞれに合った送料を設定できます。
また、配送オプションごとに「配達の詳細」として説明を設定し、チェックアウト画面へ表示できます。「追跡あり」「大型作品専用」などの情報を示すことで、購入者が配送方法を選びやすくなります。
参照:Shopifyヘルプセンター「配送エリアと配送料の設定」
Shopifyで自社ストアを作る場合、必要な機能や依頼範囲によって構築費用が変わります。Shopifyの構築費用や依頼先の選び方について、詳しくは以下の記事をご覧ください。
Shopify構築費用の相場は?制作会社・フリーランス・自社構築を比較
目的に合うチャネルでドライフラワー販売を始めよう
個人でドライフラワーを販売する際は、配送中の破損、季節やトレンドによる需要の変化、ギフト対応を踏まえて販売方法を設計する必要があります。花材費だけでなく、梱包費と送料も価格へ反映し、受注制作や予約販売を取り入れるなど、無理なく続けられる運用を決めておきましょう。
既存の集客力を活かしたい場合は、minneやCreemaなどのハンドメイドマーケットが候補になります。商品の世界観を伝え、顧客情報を継続的な販売に活かしたい場合は、BASEやShopifyなどを利用した自社ストアが向いているでしょう。
なかでもShopifyは、用途別のギフト提案、顧客・注文履歴の管理、商品に応じた送料設定を一つのストアで整えられます。ドライフラワーをブランドとして継続的に販売したい場合は、自社ストアの活用を検討してみてください。