鹿児島県でネットショップ(ECサイト)の制作を外部に依頼したい事業者の方に向けて、制作会社の選び方、構築方法別の費用相場、依頼前に整理しておくことをまとめました。
制作会社は、主に次の4点で比較すると選びやすくなります。「鹿児島の会社かどうか」より、次の点を確認してください。
- 自社の目的に合う対応範囲か
- 自社に近い実績があるか
- 担当者と円滑にやり取りできるか
- 見積書の内訳が明確か
この記事は、鹿児島市に拠点を置くShopify専門の制作会社、株式会社Tsunが執筆しています。記事の後半では、Tsunが対応できること・できないことも記載します。
ECサイト制作会社とは
ECサイト制作会社とは、ECサイトの制作を委託できる企業です。受注管理システム(OMS)、在庫管理システム、倉庫管理システム(WMS)、カート・決済システムなど、EC運営に必要な機能を備えたサイトを、依頼者の希望に沿って制作します。
制作会社ごとに、得意なECプラットフォーム(ShopifyやECモールなど)と、サポート範囲(制作のみか、制作後の運営まで支援するか)が異なります。自社で実現したいECサイトの方向性に合う会社を選びましょう。
鹿児島でECサイト制作会社を探すときの考え方
地元の会社と全国の会社、どちらに依頼するか
制作会社を選ぶ際に、所在地は判断材料の一つですが、決め手とは限りません。打ち合わせをオンラインで行う会社も多く、鹿児島県内の事業者が県外の会社へ依頼するケースもあります。
対面が必要かどうかの判断ポイント
次の点で、対面が必要かどうかを判断してください。
- 対面での打ち合わせが必須か、オンライン(ビデオ会議・チャット)で足りるか
- 商品撮影や現地取材など、現地作業が必要か(制作会社ではなく別の担当者が対応する場合もあります)
- 質問への返信の早さや、連絡手段(チャット、メール、電話)
Tsunの対応
Tsunは鹿児島市に本社がありますが、訪問はせず、打ち合わせから納品までをすべてオンラインで対応しています。鹿児島県内のお客様にも、県外のお客様にも、同じ進め方です。
鹿児島県の補助金を活用できる場合があります
鹿児島県では、県内でサービス業を営む中小企業者などを対象に「サービス業生産性向上支援事業費補助金」を実施しています。県の専用サイトでは、補助対象経費にECサイトの制作費やホームページ・SNSページ等の作成費が含まれています。
制度の概要(2026年9月30日時点)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 補助率 | 補助対象経費の2/3以内 |
| 補助上限額 | 300万円(中堅企業者は600万円) |
| 対象事業者 | 鹿児島県内に本店または主たる事務所を有し、日本標準産業分類のF〜Rに該当する業種を営む中小企業者・中堅企業者(みなし大企業を除く) |
| 令和8年度の募集 | 1次募集(2026年5月11日〜6月12日)、2次募集(2026年7月21日〜8月21日)ともに終了 |
申請を検討するときの注意
補助金の名称、対象業種、募集時期、要件は年度によって変わる場合があります。2026年9月30日時点で、次回の募集は発表されていません。申請を検討する場合は、県の専用サイトで最新の公募要領をご確認ください。採択には審査があり、申請すれば必ず受けられるものではありません。
出典:鹿児島県サービス業生産性向上支援事業費補助金(専用サイト)
Tsunの採択実績
Tsunは、2023年に、クライアントとともに鹿児島県のサービス業向け補助金へ採択された実績があります(当時の事業名称や要件は、現在と異なる場合があります)。
ECサイト制作の費用相場
ECサイトの制作にかかる費用は、制作会社に支払う制作費と、ECモールやASPなどのサービス自体に支払う利用料の2つに分けて考えると分かりやすくなります。まず、制作会社に依頼した場合の費用を紹介します。金額は2026年9月30日時点で確認できた公開情報にもとづく目安で、機能やデザイン、依頼範囲によって変わります。
制作会社に依頼した場合の費用(構築方法別)
制作会社へ依頼する費用は、構築方法によって大きく変わります。次の表の初期費用は、制作会社への依頼費用です。
| 構築方法 | 制作会社への依頼費用(初期費用) | 月額・運用費用 | 構築期間 |
|---|---|---|---|
| ASP・SaaS型 | 30万円〜100万円 | 月数千円〜数万円 | 1〜2ヶ月 |
| オープンソース型 | 100万円〜300万円 | 月3万円〜15万円 | 2〜4ヶ月 |
| パッケージ型 | 300万円〜1,500万円 | 月10万円〜50万円 | 4〜8ヶ月 |
| フルスクラッチ型 | 1,500万円〜 | 月50万円〜 | 6〜18ヶ月以上 |
出典:Shopify「ECサイト制作会社の選び方|料金相場・タイプ別比較と依頼の流れを徹底解説」(2026年6月16日公開、2026年9月30日確認)。プラットフォームの利用料は、別途かかる場合があります。デザイン制作やカスタマイズ、コンテンツ制作を依頼すると、初期費用は高くなる傾向があります。
Shopifyで制作会社に依頼する場合の費用(規模別)
Shopifyで構築を依頼する場合の制作費は、サイトの規模や機能によって、約50万円から1,000万円まで変わります。金額は資料によって異なります。Shopifyのプラン料金(月額)は、次の金額とは別にかかります。
| 依頼する内容 | 制作費の目安 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 基本機能を備えたECサイト | 約50万円〜100万円 | 基本機能のみ必要な場合や、初期費用を抑えたい場合 |
| カスタマイズ性の高いECサイト | 約100万円〜300万円 | ブランディングやマーケティング機能を搭載する場合 |
| フルオリジナル・大規模なECサイト | 約300万円〜1,000万円 | 独自機能の実装や、基幹システムとの連携が必要な場合 |
出典:ECのミカタ「Shopifyの構築方法。料金相場や選定ポイント、おすすめ制作会社15選を紹介」(2026年8月27日更新、2026年9月30日確認)
構築方法の違い
ECサイトの構築方法は、大きくECモール、ASP(SaaS)、オープンソース、ECパッケージ、フルスクラッチに分けられます。
ECモール
楽天市場やAmazonなど、モール内に店舗ページを作って販売する方法です。
ASP(SaaS)
Shopify、BASE、STORES、カラーミーショップなど、提供されるサービス上でECサイトを作る方法です。プログラミングの知識がなくても構築できますが、デザイン調整や機能拡張には知識が必要な場合があります。
オープンソース・ECパッケージ
EC機能のプログラムをもとに、自社向けにカスタマイズする方法です。無料で公開されているものをオープンソース(EC-CUBEなど)、有料のものをECパッケージ(ecbeing、ebisumartなど)と呼びます。
フルスクラッチ
ゼロからすべて自社専用に作る方法です。自由度は高い一方で、費用と期間がかかります。
サービス自体の利用料の例(制作会社への依頼費用とは別)
制作費とは別に、ECモールやASPなどのサービスの利用料がかかります。次の表は、その一例です。
| サービス | 主な利用料 | 補足 |
|---|---|---|
| ECモール(例: Amazon 大口出品) | 月額4,900円(税抜)と、販売手数料(多くのカテゴリで5%〜15.4%、税抜) | 一部のカテゴリは、これより高い販売手数料です |
| ASP(例: Shopify Basic) | 月額3,650円〜(年払い)と、Shopifyペイメントのオンライン決済手数料(国内カード)3.55%〜 | プランによって料金は異なります |
出典:Amazon出品サービス 料金、Shopify 料金プラン(いずれも2026年9月30日確認)
ECモールごとの違いは、次の記事で比較しています。
主要ASPの料金比較は、次の記事で試算しています。
制作会社に依頼する前に整理しておくこと
予算と納期を決める
予算と納期が決まっていないと、正確な見積もりを出してもらえません。予算や納期によって、依頼できる会社が絞られることもあります。納期が短いと、対応できる会社が少なくなり、費用も高くなりやすいため、余裕をもって設定しましょう。
必要な機能をリストアップする
ECサイトに必要な機能を洗い出し、「必須の機能」と「あれば良い機能」に分けて伝えましょう。必須の機能だけの見積もりと、全機能の見積もりを比較できます。
自社の運用体制と課題を整理する
出荷・在庫管理などのバックエンド業務や、集客・接客などのマーケティング業務について、自社でどこまで対応できるかを整理しておきましょう。課題も一緒に伝えると、要件として盛り込んだり、改善の助言を受けたりできます。
参考サイトを集める
競合サイトや参考サイトを集めておくと、機能のリストアップに役立ち、制作会社とイメージを共有できます。機能だけでなく、デザインや使い勝手の好みも伝えると、認識のずれを減らせます。
ストアの所有権と管理者権限を確認する
制作会社に依頼する場合でも、ストアのアカウント(所有者権限)と、商品・顧客・注文のデータは、自社が保有できる形にしておきましょう。契約前に、納品後の管理者権限と、データの持ち出しについて確認してください。
制作会社を選ぶ比較ポイント
次の表の項目を、候補の会社ごとに確認して比較してください。
| 確認項目 | 確認すること |
|---|---|
| 対応範囲 | ASPの導入までか、独自機能の開発まで対応できるか。制作後の運用・保守も依頼できるか |
| 実績・得意分野 | 開発件数だけでなく、自社に近い業種・規模のECサイトを制作した経験があるか。公開できる事例があるか |
| 担当体制 | 担当者の経験、連絡手段、打ち合わせの頻度。定期的に依頼内容とのずれを確認する場があるか |
| 見積書・提案書 | 事前ヒアリングの内容が反映されているか。内訳が明確か。追加費用が発生する条件が示されているか |
| 保守・運用 | 納品後の修正対応の範囲と期間、有償保守の内容、問い合わせの窓口 |
| 認定・パートナー資格 | ShopifyなどECプラットフォームの公式パートナーやプログラムへの参加状況(Shopifyの場合はShopify Partner) |
実績や資格は、記載の有無だけでなく、確認できる根拠(公式のパートナー一覧や事例ページ)があるかも見ましょう。
制作会社に依頼する際の注意点
相見積もりサイトの利用は、費用の仕組みを確認する
相見積もりサイトでは、サイトの運営会社が制作会社から仲介手数料を受け取る仕組みのものがあります。その場合、手数料が見積もりに反映され、直接依頼するより高くなる可能性があります。利用する場合は、手数料の仕組みを確認しましょう。依頼したい会社が決まっている場合は、各社の問い合わせフォームから直接連絡する方法もあります。
金額だけで決めない
見積金額の安さだけで決めると、必要な機能が含まれていなかったり、追加費用で想定より高くなったりする場合があります。見積書の内訳と、含まれる作業の範囲を比較してください。
TsunのECサイト構築について
株式会社Tsunは、2022年3月に設立した、鹿児島市に本社を置くShopify専門の会社です。ShopifyのECサイト構築、IT・マーケティング支援、Shopifyアプリ「RuffRuff」シリーズの開発・提供を行っています。
対応できること
- Shopifyでの新規ECサイトの構築(要件定義から開発、リリースまで)
- カラーミーショップなど、Shopify以外のカートシステムからShopifyへの移行
- Shopifyでの独自機能の開発
- Tsunが構築したストアの保守
- ECサイトの運営に関わるIT・マーケティング支援
対応していないこと
次のご依頼は、現在お受けしていません。
- Shopify以外のプラットフォームでの新規ECサイトの構築
- 他社が構築した既存ストアの、細かい機能修正やバグ修正のみのご依頼(Tsunが構築したストアの保守は対応しています)
実績
県内の事例
鹿児島県内の事例として、株式会社まきの商店様のカラーミーショップからShopifyへの移行と、販売個数の制限機能・店舗ページへのお知らせ情報の自動連携などの独自機能の開発を担当しました(事例ページ)。
受賞
2025年12月16日に、Shopify Japanが発表した「Shopify Partner of the Year 2025 Japan」で、「Ecosystem App Developer of the Year」を受賞しました。
アプリの導入数と認定
RuffRuffシリーズの累計導入ストア数は15,000以上、Built for Shopify認定を受けたアプリは7つです(Tsun公式サイトの記載、2026年10月2日時点)。
進め方
Tsunでの進め方は、次の5つの段階です。打ち合わせはすべてオンラインで行い、訪問はしません。
- お問い合わせ
- ヒアリングから契約まで(約2週間)
- キックオフと要件定義(約1週間〜1ヶ月)
- 開発とリリース(案件により数ヶ月〜1年)
- リリース後の保守(約1ヶ月)
リリース後の保守について
リリース後の約1ヶ月は、保守期間として修正・改善に無料で対応します。それ以降の有料保守は、制作後にご相談のうえで決めるため、不要な場合は契約しなくても構いません。
よくある質問
鹿児島県外の事業者でも、Tsunに依頼できますか?
はい、依頼できます。Tsunは訪問せず、打ち合わせから納品までをすべてオンラインで対応しているため、所在地にかかわらず同じ進め方です。ただし、対応できるのはShopifyでの構築と、他のカートシステムからShopifyへの移行です。
補助金を使って、ECサイトを制作できますか?
鹿児島県のサービス業生産性向上支援事業費補助金では、補助対象経費にECサイトの制作費が含まれています。ただし、対象事業者や募集時期などの要件があり、2026年9月30日時点で次回の募集は発表されていません。申請する場合は、県の専用サイトで最新の公募要領をご確認ください。
制作後の保守は、必ず契約する必要がありますか?
制作会社によって異なるため、契約前に保守の範囲と費用を確認してください。Tsunの場合、リリース後の約1ヶ月は無料で修正・改善に対応します。それ以降の有料保守は、制作後にご相談のうえで決めます。不要な場合は契約しなくても構いません。


