BASEとShopifyを比較|手数料・機能・決済の違いと選び方

【2026年】BASEとShopifyを比較|手数料・機能・決済の違いと選び方

Tsunライターチーム

ネットショップを開設するにあたって、BASEとShopifyはどちらも有力な選択肢です。しかし、料金体系や使いやすさ、機能の拡張性などに違いがあるため、「自分のショップにはどちらが合っているのか」と迷う方も多いのではないでしょうか。

本記事では、それぞれのプラットフォームの特徴、料金、機能などを比較します。ビジネスの規模や目的に応じた最適な選択肢を見つけるお手伝いをします。

※本記事にはShopifyのアフィリエイトリンクが含まれています。

BASEとShopifyどちらを選ぶ?

BASEは初期費用・月額0円で始められ、売上に応じて手数料を支払う仕組みのため、小さく始めたい個人や小規模事業者に向いています。SNSとの連携が手軽で、BASEのショッピングアプリ「PAY ID」からの集客も見込めます。

Shopifyは月額費用がかかるかわりに決済手数料が低く、売上が伸びるほど、手数料の合計でBASEのスタンダードプランより有利になります。アプリによる機能追加や多言語・多通貨対応など拡張性が高く、事業を伸ばしたい事業者や海外展開を考える事業者に向いています。

ここからは、BASEとShopifyのSEO対策や集客、手数料、デザイン性など、重要な要素について比較していきます。

SEO対策を比較

Shopifyは、ページごとのタイトルタグやメタディスクリプション、URL、画像のaltテキストを管理画面から編集でき、SEOアプリで機能を追加することもできます。Google AnalyticsやSearch Consoleと連携すれば、データに基づいて改善を重ねられます。

一方、BASEは手軽に利用でき、SNS連携による集客が強みですが、SEOに関する設定項目は限られています。

カスタマイズ可能な項目

サービス名 Shopify(2026年9月時点) BASE(2026年9月時点)
ショップ名 〇 〇
ショップの説明 〇 〇
商品名 〇 〇
商品の説明 〇 〇
商品画像のaltテキスト設定 〇 ×
独自ドメイン 〇 〇
ページヘッダー(h1) 〇 ×
リッチスニペット 〇(対応テーマ・アプリで出力) ×

※BASEの「×」は、管理画面に標準の設定項目がないことを指します。「HTML編集 App」を使うと、自作・購入テーマではHTMLを直接編集できます。

集客対策を比較

BASEの集客面の強みは、SNSとの連携と、ショッピングアプリ「PAY ID」です。PAY IDは累計ID登録者数が2,000万を超えるBASEの購入者向けアプリで、BASEで開設したショップの商品はアプリ上でも見つけてもらえます(アプリ経由の注文には、通常とは異なる手数料がかかります)。Instagram連携では、投稿から商品ページに直接アクセスできるため、SNS上での認知拡大と購買への導線がスムーズに整います。

参照:購入者向けショッピングサービス「PAY ID(ペイ アイディー)」の累計ID登録者数が2,000万を突破!(BASE株式会社、2026年8月17日)

また、BASEにはブログやメールマガジン、クーポンなど集客を支援する機能も揃っています。

Shopifyには、PAY IDのような購入者向けのモールアプリはありません。そのかわり、Instagram・Facebook・TikTok・Googleなどの販売チャネルと連携し、自社で集客の仕組みを組み立てていく形になります。広告やSNSを使った本格的なマーケティングに取り組みたい事業者に向いています。

集客に使えるツール

項目 Shopify(2026年9月時点) BASE(2026年9月時点)
ブログ 〇 〇
メールマガジン 〇 〇
クーポン 〇 〇
ショッピングアプリ ×(自社で集客) 〇(PAY ID)
SNS Instagram、Facebook、TikTok(その他はアプリで連携可能) Instagram、Facebook、TikTok、note、LINE(各種Appで連携)
Web広告 Google、Facebook、Instagram、TikTok Facebook、Instagram、TikTok
YouTubeショッピング 〇 〇

※Shopifyはアプリの数が16,000種類以上と豊富なため、詳しい情報はShopify公式サイトをご確認ください。

手数料やコストを比較

Shopifyの強みは、Shopifyペイメントを利用することで取引手数料がかからない点です。対照的に、BASEは初期費用・月額0円で気軽に始められる一方、スタンダードプランでは売上に応じて決済手数料とサービス利用料がかかります。売れれば売れるほど手数料が加算されていくため、売上によってはShopifyよりコストがかかります。

運営にかかるコスト比較

サービス名 Shopify(2026年9月時点) BASE(2026年9月時点)
初期費用 0円 0円
月額使用料
※年払い選択時の月額換算
Basic:3,650円
Grow:10,100円
Advanced:44,000円
Plus:368,000円〜(3年契約時)
※Plusは1年契約時398,000円〜
スタンダードプラン:0円
グロースプラン:16,580円
カード決済手数料 Basic:3.55~3.9%
Grow:3.4~3.85%
Advanced:3.25~3.8%
Plus:2.9%~
※カードブランドにより変動
スタンダードプラン:3.6%+40円
グロースプラン:2.9%
※PayPay、Amazon Pay、PayPalの場合は1%加算
取引手数料 Shopifyペイメント利用:0円
※利用しない場合は以下の通り
Basic:2%
Grow:1%
Advanced:0.6%
Plus:0.2%
スタンダードプラン:3%
グロースプラン:0円

※料金・手数料は2026年9月時点の情報です。最新情報は各サービスの公式サイトでご確認ください。

月商別のコスト試算|月商いくらでShopifyが安くなる?

料金表だけでは、自分のショップでどちらが安いかは判断しにくいため、月額使用料と手数料の合計を月商ごとに試算しました。

【試算の前提】

  • 客単価5,000円(月商÷5,000円=注文件数)
  • 国内発行のVisa・Mastercard・JCBでの決済(Shopify BasicとGrowの標準料率3.55%・3.4%)
  • 月額使用料は年払いの月額換算
  • アプリ・有料テーマの費用、送料、BASEのPayPay等の1%加算、PAY IDアプリ経由の注文は含まない
月商 BASE スタンダード BASE グロース Shopify Basic Shopify Grow
5万円 3,700円 18,030円 5,425円 11,800円
10万円 7,400円 19,480円 7,200円 13,500円
50万円 37,000円 31,080円 21,400円 27,100円
100万円 74,000円 45,580円 39,150円 44,100円
200万円 148,000円 74,580円 74,650円 78,100円
300万円 222,000円 103,580円 110,150円 112,100円

試算から、次の3点がわかります。

  • 月商約9.5万円を超えると、BASEスタンダードよりShopify Basicのほうが安くなる
  • 月商約10万〜200万円の範囲では、Shopify Basicが最も安い
  • 月商約200万円を超えると、決済手数料2.9%のBASEグロースがShopify Basicより安くなる

ただし、Shopifyは必要な機能をアプリで追加していく仕組みのため、実際の運用ではアプリの月額費用が上乗せされます。使う予定のアプリの費用を足して比較しましょう。また、客単価が低いほどBASEスタンダードの「1件40円」の負担が重くなるため、Shopifyが安くなる月商のラインは下がります。

月商が大きくなったときにShopifyを選ぶ理由は、手数料の安さよりも、アプリによる機能追加や海外販売、実店舗との連携といった拡張性にあります。

売上金の入金サイクル・振込手数料を比較

BASEでは、売上金を受け取るために管理画面から振込申請を行います。通常は申請日から10営業日後に指定口座へ振り込まれ、申請1回につき250円の振込手数料が発生。振込申請額が2万円未満の場合は500円の事務手数料が加算されます。なお、「最速振込」を使うと振込申請金額の3%がかかりますが、土日祝を含めて最短当日に振込を受けられます。

Shopifyでは、Shopify Paymentsを利用する場合、売上金は設定したスケジュールに沿って登録口座へ自動的に支払われます。週単位または月単位から支払いスケジュールを選択可能です。決済が確定してから支払い可能になるまでの決済期間は5営業日で、そこに支払日までの日数が加わります。さらに、銀行側で実際に入金処理されるまで1〜3日程度かかる場合があります。Shopify Paymentsでは銀行口座への振込手数料はかかりません。

項目 Shopify(2026年9月時点) BASE(2026年9月時点)
売上金の受け取り方法 Shopifyペイメントから自動支払い 振込申請が必要
入金サイクル 週単位または月単位で設定 振込申請から通常10営業日
振込手数料 無料 250円/回
その他の振込時の手数料 なし 2万円未満は事務手数料500円
最低金額 最低支払額5円 売上残高751円以上から振込申請可能

BASEは必要なタイミングで売上金の振込を申請できる一方、振込ごとに手数料が発生します。Shopify Paymentsは振込申請の必要がなく、振込手数料もかからないため、売上金の受け取りにかかる手間やコストを抑えやすい点が特徴です。

デザイン・カスタマイズ性を比較

BASEとShopifyでは、カスタマイズ性と機能面で大きな違いがあります。

BASEはシンプルで初心者向けの使いやすさが魅力ですが、デザインや機能のカスタマイズには限界があります。一方、Shopifyは1,200種類以上のテーマと16,000種類以上のアプリを活用することで、見た目や機能を自由にカスタマイズできます。

サービス名 Shopify(2026年9月時点) BASE(2026年9月時点)
デザインテーマ 1,200種類以上(無料・有料) 100種類以上(無料・有料)
テーマのカスタマイズ HTML/CSS/JavaScript/Liquid HTML/CSS/JavaScript
拡張機能(アプリ) 16,000種類以上 80種類以上
商品登録 無制限 無制限(1日1,000件まで)
商品画像 1アイテム250枚まで(画像・動画などを含む) 1アイテム20枚まで(画像のみ)
※画像欄への動画登録は不可
独自ドメイン 可能 可能
SSL/TLS 対応 対応
海外対応 最大20言語(Basic・Grow・Advanced)
最大30言語(Plus)
130か国以上の通貨対応
英語のみ
34通貨の概算表示
※決済は日本円
「かんたん海外販売」で海外専用カート・海外配送に対応※海外発送はwant.jpが代行

サポート体制を比較

BASEのサポート体制は、オンラインガイドやFAQ、お問い合わせフォーム(メール)でのサポートが中心で、運営を支援してくれる公認パートナー制度「BASE Partners」も用意されています。

一方、Shopifyは、日本語対応のヘルプセンターと24時間年中無休のチャットサポートに加え、コミュニティや最大60分間の無料デザインサポートも利用できます(メール・電話でのサポートはPlusプランなどに限られます)。

サービス名 Shopify(2026年9月時点) BASE(2026年9月時点)
オンラインガイド/FAQ 〇 〇
問い合わせサポート チャット(24時間年中無休)
※Plusでは電話・メールも利用可能
お問い合わせフォーム(メール)
デザインサポート 60分の無料サポート
(Basic以上・Shopifyの無料テーマに限る)
×
公認パートナー Shopify パートナー BASE Partners
コミュニティ 〇 〇

タイプ別のおすすめプラットフォーム

ここまでの比較と月商別の試算をもとに、どんな事業者にどちらが合うかを紹介します。

BASEがおすすめ:月商10万円未満から始める個人・小規模事業者

BASEはハンドメイド商品のようなオリジナル商品を少量生産・販売したい人に向いています。

BASEオーナーズ調査2025によると、BASEに出店している店舗のうち9割以上が4名以下で運営しており、1名で運営している店舗が7割を超えています。取扱商品は、約8割のショップがオリジナル商品です。

BASEは月額料金が無料で、初期費用をかけずにネットショップを始められます。月商10万円未満のうちは、月額費用のかかるShopifyより手数料の合計も安く済みます。コンビニ決済や後払いなどの決済手段がはじめから揃い、PAY IDアプリからの集客も見込めるため、副業としてネットショップを運営したい方や、オンライン販売を初めて試す方に向いています。

参照:BASEの導入事例まとめ|ショップオーナー様にインタビューしました

BASEの機能や始め方は、次の記事で解説しています。

Shopifyがおすすめ:月商10万円を超えて事業を伸ばしたい事業者

Shopifyは、ネットショップを事業として伸ばしていきたい事業者に向いています。月商10万円を超えると、月額使用料を払ってもBASEスタンダードより手数料の合計が安くなるため、売上が伸び始めた段階が乗り換えを検討するタイミングです。

多言語・多通貨対応を使えば海外販売にも取り組めるため、ファッションブランドやライフスタイル製品など、独自のデザインや世界観を打ち出したい事業者にも適しています。

さらに、ShopifyはInstagramやFacebook、TikTok、Googleなどの販売チャネルに対応しており、アプリを使えばAmazonなどのモールとも商品情報や在庫を連携できます。実店舗向けのShopify POSを使えば店舗とオンラインの在庫・顧客を一元管理できるため、オンラインとオフラインを組み合わせた戦略を取る企業にも適しています。

BASEからShopifyへ乗り換える手順は、次の記事で解説しています。

月商200万円前後で機能がシンプルでよいなら、BASEグロースも候補

月商がおおむね200万円を超えると、決済手数料2.9%のBASEグロースプランのほうが、Shopifyの通常プランより手数料の合計が安くなります。海外販売や複雑な機能拡張が不要で、BASEの使いやすさやPAY IDからの集客を活かしたい場合は、BASEのままグロースプランに切り替えるのも選択肢です。

反対に、海外販売や実店舗との連携、アプリによる細かな機能追加が必要な場合は、手数料の差よりも拡張性を優先してShopifyを選ぶのが現実的です。

BASE vs Shopify 運営事例の紹介

ここからは、BASEとShopifyそれぞれの特長を活かして運営しているショップの事例を紹介します。

BASEで成功したストア事例|FANTASISTA CLIMBING

FANTASISTA CLIMBING

画像出典:FANTASISTA CLIMBING

FANTASISTA CLIMBINGは、クライマーである店主がひとりで立ち上げたオンラインショップです。BASEを利用してオリジナルのクライミング用品やアパレルを販売しています。BASEの操作がシンプルで、初心者でも簡単にオンラインショップを立ち上げられる点に魅力を感じBASEを選びました。

専門的なクライミングアイテムを扱うことで、多くのクライマーに支持され、ショップ運営を成功させています。

参照:「自分がいいと思うものが、受け入れられるか不安だった」 ゼロからはじめたひとり開業

Shopifyで成功したストア事例|カキモリ

カキモリ

画像出典:カキモリ

カキモリは、オーダーメイドのノートやオリジナル文具を通じて、書くことの楽しさを届けている文具ブランドです。

2020年のShopify公式インタビューでは、新型コロナウイルスの流行前は店舗の外国人客が全体の2割に達していたと語られています。海外からの人気を背景に、Shopifyを活用してオリジナル商品のオンライン販売と、海外のお客様に向けた展開に取り組んでいます。

カキモリのストアインタビューはこちらをご覧ください。

まとめ|月商10万円までならBASE、事業を伸ばすならShopify

BASEは初期費用・月額0円で始められ、売上に応じて手数料を支払う「小さく始める」ための設計です。試算では、月商がおおむね10万円未満のうちはBASEスタンダードが最も安く、PAY IDからの集客といった機能もはじめから揃っています。

月商が10万円を超えると、手数料の合計はShopify Basicのほうが安くなります。Shopifyはアプリによる機能追加や多言語・多通貨対応、実店舗との連携など拡張性が高く、事業を伸ばしていく段階で選びやすいプラットフォームです。

月商が200万円前後まで伸び、機能がシンプルでよい場合はBASEグロースのほうが安くなることもあります。手数料だけでなく、使う予定のアプリの費用や、必要な決済手段・機能を含めて比較し、自分のビジネスに合うプラットフォームを選んでください。

下記のブログ記事ではShopifyのアカウント作成からストア立ち上げまでの方法を紹介しています。

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  • 編集プロセス

    EコマースやShopifyの初学者に、できるだけ “やさしく” “わかりやすく” “正確に” 難しいコマース用語やマーケティング用語、ストア構築から販売までの仕組み・ノウハウを伝えることを心がけて、記事コンテンツを作成しています。

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