ShopifyのRetail Barcode Labelsとは?機能・使い方・対応ラベル・注意点を解説

ShopifyのRetail Barcode Labelsとは?機能・使い方・対応ラベル・注意点を解説

商品数が増えてくると、価格やSKUの確認、店頭での商品検索、在庫管理などに手間がかかりやすくなります。こうした作業を効率化する方法の一つが、商品ごとにバーコードラベルを付けることです。

Shopify公式の無料アプリ「Retail Barcode Labels」を使えば、登録済みの商品情報をもとにバーコードを生成し、価格やSKUを含むラベルをまとめて作成・印刷できます。

ただし、このアプリが生成するのはストア内での商品識別用のバーコードで、JANコード(GS1 Japanが発行する流通用の商品コード)とは別物です。Amazonや楽天、実店舗の小売チェーンなど外部流通で使うコードを発行したい場合は、このアプリではなくGS1 Japanへの事業者登録が必要になります。

本記事では、Retail Barcode Labelsの主な機能やメリット、対応ラベル、使い方、そして利用前に確認しておきたい注意点を解説します。

Retail Barcode Labelsとは?

Retail Barcode Labels|Shopifyアプリストア

画像出典:Retail Barcode Labels|Shopifyアプリストア

Retail Barcode Labelsは、Shopifyが無料で提供している、商品のバーコードラベルを作成・印刷できるアプリです。価格やSKUなどを記載したラベルを作れるほか、Shopifyが指定するラベル用紙やラベルプリンターに対応しており、商品を識別しやすくしたり、店頭での商品管理を効率化したりするのに役立ちます。

Retail Barcode Labelsの主な機能・できること

Retail Barcode Labelsでできることのうち、特に役立つ機能を紹介します。

バーコードを自動で生成できる

バーコードが設定されていない商品や、指定した商品に対して、Code-128形式のバーコードを自動で作成できます。Code-128とは、数字・英字・記号を表現できるバーコード規格です。

バーコードは商品のバリエーションIDをもとにした8桁の数字で、商品やバリエーションを指定してまとめて生成できるため、商品数が多いストアでもバーコードを効率よく設定できます。

ラベルに表示する情報をカスタマイズできる

バーコードだけでなく、価格・SKU・バリエーションなどの情報をラベルに表示できます。表示する項目を選んだり、項目の並び順を変更したりできるため、用途に応じたテンプレートを作成できます。

ただし、選べる項目はラベルのサイズによって異なり、レイアウトを完全に自由に設計できるわけではありません。

専用プリンターや一般的なプリンターで印刷できる

ZebraやDymoといった専用のラベルプリンターに加え、Avery 5160・5167のラベルシートを使えば、一般的なレーザー・インクジェットプリンターでも印刷できます。なお、利用できるラベルは決められたサイズに限られます。

ラベルをまとめて一括印刷できる

多数の商品のラベルを1枚ずつではなく、まとめて印刷できます。新商品の入荷時や商品の入れ替え時など、たくさんのラベルが必要な場面で作業時間を短縮できます。

ただし、印刷する各バリエーションと枚数は手動で指定する必要があり、CSVによる指定や自動一括印刷には対応していません。

Retail Barcode Labelsを導入するメリット

Retail Barcode Labelsを導入することで、運用面では次のようなメリットが得られます。

ラベル作成・印刷の手間を減らせる

バーコードの自動生成やテンプレートの保存、一括印刷といった機能により、ラベルを準備する作業をまとめて進められます。一つひとつ手作業で作る場合に比べて負担が軽くなり、新商品の入荷時など、多くのラベルが必要な場面でも対応しやすくなります。

店頭での商品確認や会計がスムーズになる

Shopify POSや対応するバーコードスキャナーと組み合わせれば、バーコードを読み取って商品やバリエーションを呼び出し、カートへ追加できます。商品名や価格を手入力する手間が減るため、店頭販売やポップアップストアでの会計をスムーズに進められます。

入力ミスや商品の取り違えを防ぎやすい

バーコードで商品を読み取れば、価格やSKUを手で入力する必要がなくなります。人の手による打ち間違いや、似た商品の取り違えが起こりにくくなり、会計や在庫管理での情報のずれを抑えることにつながります。

Retail Barcode Labelsが対応しているラベル規格・プリンター

Retail Barcode Labelsでは、自由にサイズを指定するのではなく、あらかじめ用意された規格の中からラベルを選びます。公式に対応しているラベルは次のとおりです。

メーカー・品番 サイズ(インチ) サイズ(約mm)
Dymo - 30252(Large) 1 1/8 × 3 1/2 約29 × 89
Dymo - 30336(Small) 1 × 2 1/8 約25 × 54
Dymo - 30332(Square) 1 × 1 約25 × 25
Dymo - 30299(Price Tag) 3/8 × 3/4 約10 × 19
Avery Standard - 5160 2.63 × 1 約67 × 25
Avery Standard - 5167 1.75 × 0.5 約44 × 13
Zebra - 10010037 1.188 × 0.844 約30 × 21
Zebra - 10010038 1.25 × 1 約32 × 25
Zebra - 10010039 2 × 1 約51 × 25
Zebra - 10015340 2.25 × 0.75 約57 × 19
Zebra - 10010043 3 × 1 約76 × 25
Zebra - 10010044 3 × 2 約76 × 51
Zebra - ZSB-LC6 2.25 × 1 約57 × 25
Zebra - ZSB-LC7 1.25 × 1.25 約32 × 32
Zebra - ZSB-LC8 2.25 × 0.5 約57 × 13

※1インチは25.4mm

なお、Dymoのラベルはサイズごとに記載できる最大桁数が決められており(30252は最大39桁、30336は22桁、30332は6〜8桁、30299は8桁)、これら以外の独自サイズを追加することはできません。

Retail Barcode Labelsは、パソコンやネットワークに登録されたプリンターから印刷できます。ただし、プリンターや用紙によっては、ラベルのサイズや印刷位置が合わないことがあります。正確に印刷するには、Shopifyが案内しているDymo・Zebraのプリンターや、対応するAveryのラベルシートを使うのが確実です。

日本で一般的なエプソン、SATOなどのプリンターは、パソコン上で認識されても、アプリの対応ラベル規格と用紙の寸法が合わないと正しく印刷できないことがあります。対応機種や地域ごとの提供状況は変更される可能性があるため、購入前にShopifyヘルプセンターのバーコードラベルプリンター一覧Retail Barcode Labelsアプリページで、最新の対応状況を確認しましょう。

運用方法を選ぶ際のポイント

Retail Barcode Labelsを本格的に利用する場合は、運用規模や使用するプリンターに応じて、次の方法を検討しましょう。

  • ラベルプリンターで継続的に印刷する場合は、Shopifyが案内しているZebraまたはDymoの機種を検討する
  • プリンターを購入する前に、対応するラベル用紙を日本国内で継続的に入手できるか確認する
  • 印刷枚数が少ない場合は、Avery 5160・5167のラベルシートと、対応するレーザー・インクジェットプリンターを利用する
  • 国産のラベルプリンターや独自サイズのラベルを使いたい場合は、任意のラベルサイズに対応する別アプリも検討する

なお、Avery 5160・5167は主に北米で流通している規格で、シート全体はA4ではなくLetterサイズ(約216 × 279mm)です。日本で一般的なA4判のラベルシートとは、シートサイズや余白、面付けが異なる場合があるため、購入前に仕様を確認してください。

Retail Barcode Labelsの使い方

Retail Barcode Labelsの使い方を解説します。はじめにShopifyアプリストアより、アプリをインストールしましょう。

Retail Barcode Labels|Shopifyアプリストア

画像出典:Retail Barcode Labels|Shopifyアプリストア

インストール確認のメッセージが表示されますので、「インストール」をクリックします。インストールが完了すると、アプリのホーム画面が表示されますので、「開始する」をクリックします。

「開始する」をクリック

バーコード作成の確認画面が表示されます。商品にバーコードが登録されていない場合は、「バーコードを作成」を選択します。

「バーコードを作成」を選択

バーコードを作成すると、各商品詳細ページのバーコード欄に8桁のバーコードが表示されます。

商品詳細ページのバーコード欄

続いて、テンプレート作成画面が表示されます。テンプレートのタイトルを入力後、ラベルタイプを選択し、ラベルに表示したい項目にチェックを入れます。その後、画面右上の「テンプレートを作成」をクリックします。

画面右上の「テンプレートを作成」をクリック

これで初期設定は完了です。

次はラベルを印刷していきます。アプリのホーム画面右上の「ラベルを印刷」を選択します。

「ラベルを印刷」を選択

ラベルを印刷したい商品を選択します。

ラベルを印刷したい商品を選択

バリエーションごとに印刷するラベルの数量を入力します。右上の「ラベル◯枚を印刷」(◯には合計の枚数が表示されます)をクリックします。

「ラベル◯枚を印刷」(◯には合計の枚数が表示されます)をクリック

プレビュー画面が表示されます。ラベルプリンターをお持ちの方は、「送信先」でラベルプリンターを選択してください。

、「送信先」でラベルプリンターを選択

基本的な使い方の解説は以上です。

なお、商品詳細ページから直接、バーコードラベルを印刷することも可能です。

商品詳細ページから直接、バーコードラベルを印刷している様子

Retail Barcode Labelsを使う際の注意点

導入前に知っておきたい注意点を解説します。

印刷できる環境に制限がある

Retail Barcode Labelsのラベル印刷は、パソコンのShopify管理画面から行えます。ただし、Shopify POSからの印刷には対応していません。また、iPadのShopifyアプリからは、このアプリを経由してバーコードラベルを直接印刷できず、対応するDymoプリンターを使う場合はDymo Connectアプリが必要です。

使用する端末やプリンターの組み合わせによって利用条件が異なるため、導入前に確認しておくと安心です。なお、商品のスキャン自体はPOSでも行えます。

使えるラベルのサイズが決まっている

対応しているラベルは、前掲の表のとおり決められたサイズに限られ、自由な寸法は指定できません。日本で売られているエーワンなどのラベルは、これらと寸法や余白が微妙に異なる場合があります。

「だいたい同じサイズ」で選ぶとバーコードがずれることがあるため、対応サイズと一致するかを事前に確認しましょう。

生成されるバーコードはストア内専用で、外部流通では使えない

このアプリが生成するのは、バリエーションIDの末尾8桁を使ったCode-128形式のバーコードです。Code-128とJANコードはバーコード規格そのものが異なり、JANコードはGS1 Japanへの登録を経て発行される13桁(または8桁)の数字コードである一方、このアプリの8桁バーコードはShopifyがストア内識別用に自動採番するもので、グローバルな商品識別子としては使えません。

用途としては、主に自社ストア内での商品識別やShopify POSでの読み取りに使用します。なお、末尾8桁が同じになるバリエーション同士でバーコードが重複することがまれにあります。

メーカー製品を外部の小売流通やAmazon、Googleショッピングなどで販売する場合は、原則としてメーカーから付与されたJANコード・GTIN、またはGS1事業者コードをもとに作成した正規のコードが必要です。公式も、このアプリの8桁バーコードはGoogleショッピングには適さないと案内しているため、注意してください。

バーコードを作成するときは既存コードの扱いに注意

「バーコードのない商品にバーコードを作成する」機能を使うと、すでに手入力されていた既存のバーコードが、新しい8桁のバーコードに置き換わる場合があります。JANコードやGTINをすでに登録している商品を残したい場合は、全商品をまとめて作成するのではなく、「特定の商品に作成する」を選ぶなど、対象を絞って操作しましょう。

印刷前にテスト印刷で読み取りを確認する

商品名やバリエーション名に一部の特殊文字が含まれていると、ラベルに正しく表示されないことがあります。また、印刷サイズのずれによって、バーコードが読み取れなくなることもあります。

大量に印刷する前に、まず1枚だけテスト印刷し、実際のスキャナーやShopify POSで読み取れるかを確認しましょう。Dymoプリンターを使用する場合は、Shopifyのヘルプセンターで出力解像度を300×600DPI(解像度を表す単位)に設定するよう案内されています。

自社の運用に合うか確認して導入しよう

Retail Barcode Labelsは、Shopifyの商品情報をもとにバーコードラベルを作成・印刷できる無料アプリです。バーコードの生成や一括印刷により、ラベル準備の手間を減らせます。

ただし、利用できるラベルのサイズや規格は限られます。国産プリンターや独自サイズのラベルを使いたい場合は、別アプリも含めて、自社の運用に合う方法を検討しましょう。

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