ステッカーを個人で販売する方法は?作り方・販売場所・在庫なしでの始め方まで解説

ステッカーを個人で販売する方法は?作り方・販売場所・在庫なしでの始め方まで解説

オリジナルステッカーは、イラストやオリジナルキャラクターなどのデザインを活かして個人でも販売しやすい商品です。単価が手頃で気軽に試し買いしてもらいやすいのが特徴で、イラストレーターやデザイナー、ハンドメイド作家、推し活グッズを作りたい人にも向いています。

この記事では、ステッカー販売を「どう作るか」と「どこで売るか」に分けて解説します。あわせて、在庫を持たずに自社ストアで販売する方法や、著作権・キャラクター利用の注意点も紹介します。

販売用ステッカーを個人で作る3つの方法

販売用ステッカーの作り方は、主に「自宅でステッカー用紙に印刷する」「印刷会社に発注する」「PODサービスに制作を任せる」の3つです。

試作しやすさ、品質、在庫リスク、作業量が変わるため、販売前に自分に合う作り方を整理しておきましょう。

自宅でステッカー用紙に印刷する

自宅プリンターとステッカー用紙を使えば、少量からステッカーを作れます。販売前にデザインのサイズ感や色味を確認したい場合や、まず数枚だけ試作したい場合に向いています。

ただし、販売用として考える場合は、品質の安定に注意が必要です。用紙の種類、耐水性、発色、カットの仕上がりによって、購入者の印象は変わります。枚数が増えると、印刷、カット、梱包、発送をすべて自分で行う負担も大きくなります。

印刷会社に発注する

ラクスルやプリントパックなどの印刷会社に発注すると、販売用として品質を整えやすくなります。耐水素材、透明素材、マット加工、型抜きなど、素材や加工の選択肢が広がるため、ブランド感のあるステッカーを作りたい場合に向いています。

また、同じデザインをまとめて作ることで、1枚あたりの単価を抑えられる場合もあります。

一方で、先に発注する以上、売れ残りのリスクがあります。特にステッカーはデザインごとに需要が分かれやすいため、最初から大量に発注するよりも、売れ筋を見ながら発注数を調整するほうが安心です。

PODサービスに制作を任せる

PODとは、注文が入ってから商品を制作するオンデマンド印刷の仕組みです。ステッカーの場合も、デザインを登録しておき、注文後に制作・発送する形を取れるサービスがあります。

PODサービスには、SUZURIのようにサービス内に商品を登録して販売できるタイプと、PrintfulのようにShopifyなどの自社ストアと連携して制作・発送を任せるタイプがあります。前者は販売開始までの手間を抑えやすく、後者は自分のストアを軸にブランドや商品ページを設計しやすい点が特徴です。

PODを使うと、在庫を持たずに商品化しやすくなります。複数のデザインを試したい場合や、販売数が読めない段階では便利です。自分で印刷や梱包をしなくてよい点も、個人販売では大きなメリットです。

ただし、PODは商品原価や送料が利益に影響します。低単価のステッカーでは、販売価格を低くしすぎると利益がほとんど残らない場合があります。対応できる素材、仕上がり、配送条件も事前に確認しておきましょう。

ステッカーを個人で売る4つの販売場所

ステッカーの販売場所は、始めやすさだけで選ばないことが大切です。手数料、価格設定、集客、ブランド表現、リピーターへの導線まで含めて比較しましょう。

評価軸 フリマアプリ
例:メルカリ
ハンドメイドマーケット
例:minne
PODサービス
例:SUZURI
自社ストア
例:BASE・Shopify
始めやすさ 出品しやすい 作品販売を始めやすい 画像登録で商品化しやすい 初期設定が必要
ブランド表現 商品ページの自由度は限定的 作家性は出しやすい サービス仕様に左右される 商品ページやブランド導線を設計しやすい
集客 プラットフォームの集客力を使える 作品を探す層に届きやすい サービス内で見つけてもらえる 自分で集客する必要がある
月額費用 無料 無料 無料 BASE:無料プランあり
Shopify:月額4,850円〜
販売手数料
決済手数料
10% 10.659% 原価+トリブン方式 BASE:6.6%+40円/件
Shopify:カード3.25〜3.55%
向いている人 反応を見たい人 作品として売りたい人 在庫を持ちたくない人 自社ブランド化したい人

※コスト構造は2026年6月24日時点の公式情報をもとにしています。プランや決済方法によって変わるため、利用前に各サービスの最新情報を確認してください。

※PODサービスのSUZURIは、ほかの「販売手数料○%」とは仕組みが異なり、サービスが定めた原価に、クリエイターが受け取る報酬(トリブン)を自分で上乗せして販売価格を決めます。報酬を自由に設定できる一方、原価が固定されているため、低単価のステッカーでは利益を大きく取りにくい点に注意が必要です。

メルカリなどのフリマアプリで販売する

mercari

画像出典:mercari

メルカリなどのフリマアプリは、個人でも出品しやすい販売場所です。すでに利用者が多く、アカウントを作れば比較的すぐに販売を始められます。

ただし、ステッカーは単価が低くなりやすいため、送料や販売手数料を含めて利益を計算する必要があります。数百円の商品では、梱包材や送料を差し引くと利益が少なくなることがあります。

メルカリでは、販売時に販売手数料10%がかかり、売上金を振り込む際には振込手数料200円がかかります。販売価格から手数料、送料、梱包材を差し引いた後に、どれくらい利益が残るかを事前に確認しておきましょう。

また、フリマアプリでは価格で比較されやすく、ブランドの世界観を伝える余白は限られます。まず反応を見る場所として使い、売れ筋が見えたら別の販売方法を検討するのも一つの考え方です。

minneなどのハンドメイドマーケットで販売する

minne

画像出典:minne

minneなどのハンドメイドマーケットは、オリジナルデザインのステッカーと相性がよい販売場所です。手作り感や作家性のあるステッカーなどを探しているユーザーに届けやすい点も魅力です。

作品ページでデザインの背景やシリーズ展開を伝えやすく、フリマアプリよりも作家として見てもらいやすくなります。

一方で、同じジャンルの作品と比較されやすく、売れたときには販売手数料もかかります。販売価格を決めるときは、制作費、送料、販売手数料を含めて利益を見ておきましょう。

minneでは、販売時に販売手数料10.659%がかかり、売上を受け取る際には振込手数料220円がかかります。低単価のステッカーでは手数料や送料の影響を受けやすいため、セット販売や複数枚購入を前提に価格を考えるのも一つの方法です。

SUZURIなどのPODサービスで販売する

SUZURI

画像出典:SUZURI

SUZURIなどのプラットフォーム型PODサービスは、制作や発送をサービス側に任せられるため、在庫を持たずに始めたい個人に向いています。

一方で、商品原価やサービス側の仕組みを前提に販売価格を決めることになります。SUZURIの場合は、原価に自分が受け取る利益額(SUZURIでは「トリブン」と呼ばれます)を上乗せして、販売価格が設定されます。

ステッカーは低単価の商品になりやすいため、原価、送料、販売価格のバランスによっては、思ったほど利益が残らない場合があります。販売開始はしやすいものの、利益率やブランド表現に限界を感じたら、自分のストアを持つことも検討しましょう。

BASEやShopifyで自分のストアを持つ

Shopify

画像出典:Shopify

BASEやShopifyを使うと、自分のショップとしてステッカーを販売できます。商品ページ、ブランド説明、シリーズ展開、SNSからの導線を自分で整えられるため、作品をブランドとして見せたい人に向いています。

BASEは、まず自分のネットショップを持ちたい場合に検討しやすいサービスです。月額無料で始められるプランがあり、売れたとき手数料は6.6%+40円/件です。

Shopifyはプランに応じた月額費用(Basicプラン:4,850円〜)に加えて、カード手数料3.25〜3.55%がかかる一方、商品数が増えた場合や、PrintfulのようなPODサービス、SNS、メール施策などと連携しながら自社ストアを育てたい場合におすすめのサービスです。

SUZURI、minne、メルカリなどで販売経験があり、手数料やルール、ブランド表現の制限に課題を感じている場合は、自分のストアを持つことで販売設計の自由度を高められます。

ShopifyとPODを連携すると在庫なしで自社販売しやすい

Printful

画像出典:Printful

ステッカーを在庫なしで販売したい場合は、ShopifyとPrintfulなどのPODサービスを連携する方法があります。Shopifyで自社ストアを作り、PODサービス側で制作・発送を担う形です。

この方法なら、プラットフォーム型PODのように手軽さを活かしつつ、自社ストアとして商品ページやブランド表現を設計できます。ステッカーのデザインを複数展開したい人や、SNSで集客して自分のショップへ誘導したい人と相性がよい方法です。

商品が売れてから制作・発送できる

PrintfulのようなPODサービスを使うと、注文後にステッカーを制作・発送する流れになります。事前に大量の在庫を抱えなくてよいため、デザインごとの反応を見ながら商品数を増やせます。

販売手数料だけでなく利益構造を管理しやすい

自社ストアでは、販売価格やセット販売、関連商品の見せ方を自分で設計できます。たとえば、単品のステッカーだけでなく、複数枚セットやシリーズ商品として販売することで、客単価を調整しやすくなります。

プラットフォーム型PODは始めやすい反面、商品原価や販売価格の設計に制約が出る場合があります。ShopifyとPODを組み合わせれば、原価、決済手数料、配送費を見ながら利益構造を自分で組み立てることができます。

特にステッカーのような低単価商品では、1枚あたりの利益だけで考えると運営が苦しくなることがあります。セット販売や関連商品の提案まで含めて設計できるかが重要です。

ステッカーをブランドとして見せやすい

Shopifyでは、商品ページだけでなく、ブランドページやカテゴリーページも作れます。デザインの世界観、シリーズ名、使用シーンを伝えやすいため、ステッカーを単品ではなくブランドとして見せられます。

SNSの投稿から商品ページへ直接誘導し、ブランドの雰囲気を保ったまま購入につなげやすい点もメリットです。

自社ストア化を具体的に検討する場合は、構築方法や費用感も確認しておくと安心です。Shopifyストアを自作するか、制作会社に依頼するかで準備範囲や費用は変わります。

Shopifyの制作費用については、以下の記事で詳しく解説しています。

ステッカー販売で注意したいこと

ステッカー販売では、権利面や商品情報の伝え方にも注意が必要です。トラブルを避けるために、販売前に確認しておきましょう。

他者のキャラクターやロゴを無断で使わない

アニメ、漫画、ゲーム、ブランドロゴ、アイドル写真など、他者の著作物や商標を無断で使ったステッカーを販売すると、著作権や商標権の侵害につながる可能性があります。「個人販売だから大丈夫」ということはなく、販売行為そのものが問題です。

販売する場合は自分で作成したオリジナルデザイン、または権利者の許諾を得た素材に限定する必要があります。

素材・サイズ・納期・返品条件を明記する

ステッカーは、素材やサイズの認識違いが起きやすい商品です。耐水性があるのか、屋外で使えるのか、どのくらいの大きさなのか、カットの形はどうなっているのかを商品ページに明記しましょう。

また、PODや受注制作の場合は、発送までの日数も重要です。注文後に制作する商品は、即日発送の商品と比べて納期が長くなる場合があります。返品・交換の条件もあらかじめ記載しておくと、購入後のトラブルを未然に防ぎやすくなります。

ステッカー販売は作り方と販売場所を決めて無理なく始めよう

個人でステッカーを販売する場合は、まず作り方と販売場所を分けて考えることが大切です。
自宅でステッカー用紙に印刷する方法、印刷会社に発注する方法、PODサービスに制作を任せる方法では、品質や在庫リスク、作業量が変わります。

販売場所も、メルカリ、minne、SUZURI、Shopifyなどで特徴が異なります。始めやすさだけでなく、手数料、原価、送料、ブランド表現の自由度まで含めて比較しましょう。

在庫を持たずに自社ブランドとして販売したい場合は、ShopifyとPrintfulなどのPODサービスを連携する方法もあります。最初は既存プラットフォームで反応を確認し、売れ筋や運営方針が見えてきたら、自社ストアでの販売も検討してみてください。

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    EコマースやShopifyの初学者にとって、できるだけ “やさしく” “わかりやすく” “正確に” 難しいコマース用語やマーケティング用語、ストア構築から販売までの仕組み・ノウハウを伝えることを心がけて、記事コンテンツを作成しています。

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