Built for Shopifyとは?認定基準や運営者・開発者双方のメリットを解説

Built for Shopifyとは?認定基準や運営者・開発者双方のメリットを解説

Shopifyアプリストアには16,000を超えるアプリが公開されており、その中から自社ストアに合ったものを選ぶのは簡単ではありません。そこで指標になるのが「Built for Shopify」という公式の認定バッジです。

この記事では、ストア運営者と開発者の両方の立場に向けて、Built for Shopifyの概要から審査基準、具体的なメリット、申請プロセスまでを整理して解説します。

Built for Shopifyの基本

Built for Shopifyは、Shopifyアプリストアに公開されているアプリの中から、Shopifyが定める品質基準を満たしたアプリだけに与えられる認定ステータスです。使いやすさ、パフォーマンス、実績といった指標を総合的に審査し、基準をクリアしたアプリのみが認定を受けられます。

これまでもアプリストアに公開されるためには審査がありましたが、Built for Shopifyは「特に優れたアプリ」を可視化するために設けられた制度であり、ストア運営者がアプリを選ぶ際の信頼の指標として機能しています。

以下の画像における赤枠内のバッジが、Built for Shopify認定バッジです。

Built for Shopifyのバッジが表示されいている位置

画像出典:RuffRuff購入特典

認定アプリには専用バッジが表示される

Built for Shopifyを取得したアプリには、専用のバッジが表示されます。バッジはShopifyアプリストアのアプリ一覧、検索結果、カテゴリーページなどに表示され、すぐに認定アプリだとわかるようになっています。

Shopifyアプリストアのカテゴリページ

バッジ付きアプリの探し方

Shopifyアプリストアの検索結果で「Built for Shopify」フィルターを使えば、認定アプリだけを絞り込んで表示できます。

「Built for Shopify」フィルターで絞り込んだ様子

なお、Shopifyアプリストアには認定アプリだけをまとめた専用のガイドページも用意されています。

Built for Shopifyアプリの紹介ページ

また、Shopify管理画面のAIアシスタント「Sidekick」に、Built for Shopifyアプリのおすすめを尋ねるのも効率的な探し方のひとつです。

パフォーマンス・デザイン・統合の3つが審査される

Built for Shopifyの認定では、主に以下の3つの観点で審査が行われます。

  • パフォーマンス:アプリ導入によってストアの表示速度が大きく低下しないか
  • デザイン:Shopifyの設計ガイドライン(Polaris)に沿った、管理画面と一貫性のある見た目になっているか
  • 統合:最新の技術基準を使い、Shopify管理画面やコア機能とスムーズに統合されているか

Built for Shopifyのバッジは「ストアを重くしない・操作に迷わない・Shopifyとしっかり連携している」アプリであることを示す印だと言えます。

【ストア運営者向け】Built for Shopifyアプリを選ぶメリット

ここからはストア運営者の視点で、Built for Shopify認定アプリを選ぶことのメリットを見ていきます。

品質が保証されたアプリを安心して選べる

最大のメリットは、Shopifyによる品質審査をクリアしたアプリを選べる安心感です。「使い始めてみたら不具合が多かった」「サイトが重くなった」「サポートに連絡しても返信がない」といった失敗を避けやすくなります。

特にShopifyのアプリ選びに慣れていない運営者にとって、認定アプリの中から検討することは、リスクを抑えた合理的な選び方になります。

ストアの表示速度や運用負荷への影響が少ない

審査基準にあるとおり、認定アプリはストアの表示速度に与える影響が小さく抑えられています。複数のアプリを併用してもサイトが極端に重くならず、ユーザー体験を損ないにくい点は大きなメリットです。

また、管理画面との連携がしっかり作り込まれているため、日々の運用でも操作に迷う場面が少なく、業務効率の面でも恩恵を受けやすくなるでしょう。

【アプリ開発者向け】Built for Shopifyを取得するメリット

続いて、アプリ開発者の視点でBuilt for Shopify取得のメリットを解説します。

信頼性とブランド力が向上する

Shopify公認の品質基準をクリアしたという事実は、開発元の信頼性そのものを底上げします。Shopifyからは、Built for Shopifyのバッジやロゴを公式メディアキットを通じてプロモーション素材として活用することも認められています。

自社サイトやプレスリリース、営業資料などで認定の事実を打ち出すことで、見込み顧客への訴求力が高まるでしょう。

アプリストア内での露出が増える

Shopify公式によると、Built for Shopifyの認定アプリはアプリストアのさまざまな場所で優先的に表示されるようです。

具体的には、アプリストアのトップページにおける最上部カテゴリー「Built for Shopify あなた専用のおすすめ」への掲載、カテゴリーページの「おすすめの◯◯」セクションでの優先配置など、運営者の目に触れやすい場所での露出機会が増えます。

Shopifyアプリストアのトップページ

また、Shopify管理画面のAIアシスタント「Sidekick」がアプリを推奨する際にも、Built for Shopifyバッジは目印として機能します。

検索ランキングで上位に表示されやすくなる

公式によると、Built for Shopifyの認定アプリは、アプリストア内の検索結果で上位に表示されやすくなります。同じカテゴリーで競合するアプリが多い領域では、検索順位の差はそのままインストール数の差につながるでしょう。

Shopify公式からは、「認定取得後わずか14日間で新規インストール数が平均49%増加している」という実績も発表されています。

Built for Shopifyの申請条件と取得手順

ここからは、実際にBuilt for Shopifyを取得するための条件と取得手順を簡単に紹介します。

申請に必要な基準

Built for Shopifyの審査に申し込むためには、まず一定の条件をクリアする必要があります。主な条件は以下の通りです。

  • 有料プランで稼働中のストアからのインストール数が50以上
  • アプリストアでのレビューが5件以上
  • 直近の評価スコアがShopifyの定める基準をクリア
  • 直近28日間で、LCP(メインコンテンツの表示時間)が2.5秒以下、CLS(レイアウトのズレ)が0.1以下、INP(操作への反応速度)が200ミリ秒以下
  • アプリ導入によってストアフロントのLighthouseパフォーマンススコアが10ポイントを超えて低下しないこと

このほか、デザインや管理画面との統合、カテゴリーごとの個別要件など、細かい審査項目が多数あります。すべての要件を網羅的に確認したい場合は、Shopify公式の要件ドキュメントをご参照ください。

リリース直後で実績の少ないアプリや、評価が低いアプリはそもそも申請段階に進めません。言い換えると、ある程度の運用実績と品質が伴ってはじめて挑戦できるプログラムだといえます。

申請から認定までの流れ

申請条件を満たすと、パートナーダッシュボードから申請フォームにアクセスできるようになります。フォームではアプリ画面のスクリーンショットの提出と、審査基準への適合を確認するチェックを行います。

申請後はShopifyのレビューチームによる審査が行われ、問題があれば修正依頼が届きます。特にデザインガイドラインへの準拠は指摘を受けやすいポイントで、初回で一発合格となるケースは少ないようです。修正と再申請を繰り返しながら認定を目指しましょう。

取得後も継続的に基準を満たす必要がある

Built for Shopifyは一度取得すれば永続するものではありません。Shopifyは2025年1月から、認定アプリに対して少なくとも年1回のレビューを実施しており、基準を満たさなくなった場合は60日間の修正猶予期間を経てステータスが取り消されることがあります。

また、Shopifyは認定基準そのものも継続的にアップデートしています。認定を維持するためには継続的なメンテナンスが必要です。

Built for Shopify認定アプリの紹介|RuffRuffシリーズ

ここでは、日本製アプリでBuilt for Shopifyの認定を受けている「RuffRuff」シリーズを5つご紹介します。

RuffRuff 予約販売

RuffRuff 予約販売は、商品ページに「予約販売」機能を追加できるアプリです。期間限定セール、発売前の予告、受注生産品の予約、会員限定の先行販売、後払い対応など、予約に関する多彩な販売パターンをひとつのアプリで実現できます。

シンプル設定で導入でき、購入ボタンの文言変更やカウントダウンタイマー表示なども可能です。

RuffRuff 注文制限

RuffRuff 注文制限は「おひとり様1点まで」「合計金額○円以上で購入可能」といった、注文時の購入条件を細かく設定できるアプリです。在庫の枯渇防止やセール商品の不正な大量購入の抑制など、ストア運営の現場で役立つ機能を備えています。

RuffRuff 購入特典

RuffRuff 購入特典は「3個買うごとに1個プレゼント」といったまとめ買い促進や、特定条件達成時のノベルティ配布、選べるギフトの提供などをノーコードで設定できるアプリです。客単価アップや顧客満足度の向上に活用できます。

RuffRuff 目次作成

RuffRuff 目次作成はブログ記事や商品ページなどに目次を自動生成できるアプリで、長文コンテンツを読みやすくします。目次内のリンクは内部リンクとして機能するため、SEOへの好影響が期待できます。

RuffRuff 目次作成は、日本企業として初めてBuilt for Shopifyを取得したアプリです。ノーコードで2ステップの簡単導入が可能で、無料から利用できます。

RuffRuff タグ一覧

RuffRuff タグ一覧は商品やブログ記事に付与されたタグを自動で一覧表示するアプリです。ストア訪問者がタグから関連コンテンツへスムーズに移動できるようになり、回遊性の向上に役立ちます。コレクションページやブログ一覧ページでのタグフィルターとしても利用でき、デザインや表示位置のカスタマイズも自由です。

アプリ選びと開発の指針にBuilt for Shopifyを活用しよう

Built for Shopifyは、Shopifyアプリストアにある膨大なアプリの中から、品質の高いものを見極めるための認定ステータスです。

ストア運営者にとっては、アプリ選びに迷ったときの確かな目印に。開発者にとっては、自社アプリの品質を客観的に証明できる称号となるでしょう。

Shopifyアプリストアでアプリを探すとき、また自社アプリの開発方針を考えるときには、ぜひBuilt for Shopifyの存在を意識してみてください。

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