ECサイトの構築・運営にあたりfutureshopの導入を検討している方向けに、futureshopの概要から利用できる主な機能、導入のメリット・デメリットまで徹底解説します。
本記事では利用にかかる料金や導入事例もあわせて紹介。ECサイトの構築を検討している方はぜひ参考にしてみてください。
futureshopとは
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画像出典:futureshop
futureshopは、2003年からサービスを開始した日本企業向けのSaas型ECプラットフォームです。
パーツの並び替えでレイアウトのデザインを簡単かつ自由に変更できる「コマースクリエイター」や、ECサイトの構築だけではなく集客や売上向上に役立つ機能など、多彩な機能が標準搭載されているのが特徴です。
公式から公開されている情報では、利用店舗の売上成長率は153%、6店舗に1店舗は年商1億円を超すなど、国内でも優良企業の導入実績が多数あります。
情報元:futureshopのダウンロード資料より
futureshopで利用できる主な機能
futureshopで利用できる機能は、以下の通りです。
カテゴリ | 詳細 |
---|---|
サイトデザイン |
• レスポンシブ対応 • コマースクリエイター • コラムパーツ作成・追加 • 箇条書きパーツ作成・追加 • カルーセルパーツ作成・追加 • レイアウト機能 • テーマ設定 • アイテム管理タグ設定 • メッセージ機能 など |
商品管理 |
• 商品ページ自動生成 • デザイン機能 • 画像設定 • 商品並び替え機能 • 在庫あり商品優先表示 • パンくずリスト自動表示 • バリエーション商品のレイアウト • リアルタイム在庫表示 • クール便設定 • 商品タグ機能 など |
受注管理 |
• 受注管理 • ステータス管理 • 売上管理 • 受注データダウンロード • 送り状番号一括アップロード機能 など |
ショッピングカート |
• ショッピングカート機能 • カート内バリエーション画像表示 • クロスデバイス機能 • カート内商品数表示 • おすすめ商品表示 • 包装・のし設定 • お届け希望日設定 • 会員登録機能 • 複数お届け先設定 など |
会員管理 |
• 会員検索 • 医院一括登録・取得 • 会員ステージ機能 • 会員ステージ別クーポン発行機能 • ポイント付与率変更機能 • 会員ステージ自動判定機能 • 購入時ステージアップ機能 • レビュー履歴 • 注文履歴 • ポイント履歴 など |
コミュニケーション機能 |
• メールマガジン配信機能 • LINE連携 • LINEメッセージ配信 • MR/CRMシステム • レビュー投稿 • レビュー検索機能 • Web接客/Webチャット連携 • ライブコマース など |
商品販売 |
• 予約販売機能 • 予約商品表示 • 予定在庫機能 • 入出荷予定日 • バンドル販売機能 • 割引設定機能 など |
プロモーション機能 |
• ポイント機能 • クーポン発行機能 • 定期購入機能 • 頒布会販売機能 • 初回価格・最終回価格設定 • 越境EC • Google広告連携 • Instagramショッピング機能 など |
分析機能 |
• アクセス解析 • 分析レポート |
実店舗連携 |
• 実店舗在庫表示 • 店舗受け取りオプション • STAFF START連携 • OMO・オムニチャネル など |
futureshopには、上記のように多彩な機能が標準搭載されているため、リピーター獲得や売上拡大などに向けたさまざまな施策をスムーズに実行することが可能です。
また、レポート機能では、集客・ECサイト改善・リピート施策など網羅的な分析が可能。ボトルネックとなっている部分の分析から、施策実行後の効果検証までスピーディーで円滑な運用につながります。
futureshopを導入するメリット
futureshopには、以下のメリットがあります。
- パーツシステムでレイアウトやデザインを簡単に変更可能
- 商品を探しやすい導線設計ができる
- ECサイトの構築・運用に必須の機能からマーケティングに役立つ機能まで満載
- 無料のラーニングプログラムやコンサルティングが用意されている
- ECサイトの構築・改善をプロに依頼することも可能
上記にあげた項目について、順に詳しく解説します。
パーツシステムでレイアウトやデザインを簡単に変更可能
futureshopでは、サイト構築においてパーツシステムを採用しています。商品画像やカートボタンなどページの各構成要素が「パーツ」として管理されており、ドラッグ&ドロップでパーツの追加や配置変更を簡単に行うことが可能です。
専門的な知識がなくても、来店状況や販売状況などに合わせてサイトを都度更新できるのは大きな魅力といえます。
商品を探しやすい導線設計ができる
futureshopは、顧客が商品を探しやすい導線設計ができるのも魅力のひとつ。商品に送料無料や新商品などの任意タグを付けたり、複数カテゴリに登録したりして絞り込み検索がしやすい仕様に仕上げられます。
在庫のない商品を検索結果の後方に表示させ、常に在庫のある商品のなかから欲しいものを見つけやすい状態を作り出すことも可能。futureshopを利用すれば、カゴ落ち率の改善も期待できます。
ECサイトの構築・運用に必須の機能からマーケティングに役立つ機能まで満載
futureshopは、「デザイン機能」「実店舗在庫表示機能」「決済機能」「商品検索機能」「予約販売機能」などECサイトの構築・運用に必要な機能を幅広く揃えています。
ライブコマース機能や定期購入機能、レビュー機能、入荷お知らせメールなど優良顧客化を促進できる多彩な機能も標準搭載。ECサイトの立ち上げから新規顧客獲得による売上拡大、優良顧客の獲得による売上安定化まで一貫して目指せます。
無料のラーニングプログラムやコンサルティングが用意されている
futureshopでは、ECの基礎からトレンドまで学べる再現性の高いラーニングプログラムを無料で提供しています。
- オープンセミナー
- futureshopアカデミー:ユーザー限定EC講座
- futureshop Users Meetup:ユーザーのみ利用できる交流会・勉強会
- EC実践会:グループコンサルティング
- ネットショップ道場 for futureshop:自社EC運用の専門講座
futureshop利用店舗限定で開催されている「futureshopアカデミー」は、「何をすればよいのかわからない」を解消できる実践型カリキュラムです。利用者の満足度も高く、年間を通してさまざまなテーマで開講されています。
上記のほかにも、売上向上のための無料オンラインコンサルティングを用意。futureshopの経験豊富なECコンサルタントから、無料で課題解決に向けたアドバイスを受けられます。
ECサイトの構築・改善をプロに依頼することも可能
futureshopでは、顧客サポートの一環として「futureshop認定マイスター」を認定しています。「futureshop認定マイスター」は、futureshopを活用したECサイト構築に優れた実績をもつ専門家を認定したものです。事業者のそれぞれの課題に合わせて、専門性をもつ認定マイスターを紹介することで、店舗の売上向上や事業成長を後押ししています。
futureshopにあるデメリット
多機能な点がとくに評価されているfutureshopですが、デメリットもいくつかあります。ここからは、futureshopのデメリットを解説します。
利用料金が高くなりやすい
futureshopは、どのプランでも基本料金に加えて初期費用が発生します。登録商品数によって料金が異なっており、商品数が多くなればなるほど費用は高額になる仕組みです。
もっとも安いプランで初期費用は22,000円、月額費用は24,000円。もっとも高額なプランでは初期費用として52,000円、月額費用では89,000円かかります。
さらに標準搭載されていないオプションを利用する場合には、別途料金が発生します。
Shopifyなどその他のECカートでは、初期費用無料で月額費用も数千円程度と低価格な設定であるケースも多いです。機能が充実しているとはいえ、利用料金が高めである点はfutureshopの大きなデメリットといえます。
サポート対応時間が限られている
futureshopのサポートには電話・メールの2種類がありますが、どちらも対応時間は平日10~17時と限定されています。そのため、夜間や土日・祝日に問題が発生した場合にはサポートを受けられず、解決までに時間がかかってしまう可能性も。
いつでも安心して相談できるサポート体制を求めている人は、ほかのサービスを検討したほうがよいでしょう。
futureshopの利用にかかる料金
futureshopの利用にかかる基本的な料金は、以下の通りです。登録する商品数によって料金が変動します。
プラン名 | Standard | ||
---|---|---|---|
登録可能商品数 | 50商品まで | 500商品まで | 2500商品まで |
初期費用 | 22,000円 | 22,000円 | 27,000円 |
月額費用 | 24,000円 | 29,000円 | 34,000円 |
常時SSL | 標準搭載 | 標準搭載 | 標準搭載 |
データ転送量上限(月間) | 2,500GB ※データ転送量が月間2,500GBを超える場合はGoldプランへの移行を相談する場合あり |
2,500GB ※データ転送量が月間2,500GBを超える場合はGoldプランへの移行を相談する場合あり |
2,500GB ※データ転送量が月間2,500GBを超える場合はGoldプランへの移行を相談する場合あり |
プラン名 | Standard | Gold | |
登録可能商品数 | 5000商品まで | 10000商品まで | 30000商品まで |
初期費用 | 27,000円 | 52,000円 | 52,000円 |
月額費用 | 41,000円 | 57,000円 | 89,000円 |
常時SSL | 標準搭載 | 標準搭載 | 標準搭載 |
データ転送量上限(月間) | 2,500GB ※データ転送量が月間2,500GBを超える場合はGoldプランへの移行を相談する場合あり |
2,500GB ※データ転送量が月間2,500GBを超える場合はGoldプランへの移行を相談する場合あり |
2,500GB (超過26円/GB) |
(2025年2月時点)
情報元:futureshopのダウンロード資料より
スタンダードプランを利用できるのは、商品登録数が10,000点未満のショップのみです。商品登録数が10,000点未満の場合でもデータ転送量が月間2,500GBを超える場合は、ゴールドプランへの移行を求められる可能性があります。
上記のほか、標準搭載されていないオプションを選択する場合には別途料金が発生するので注意が必要です。
futureshopの導入事例
ここからは、futureshopの導入事例を紹介します。
有限会社ひよこカンパニー:5年で自社ECの売上10倍
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画像出典:大江ノ郷自然牧場
有限会社ひよこカンパニーは平飼いの養鶏場を創業し、天美卵やスイーツ、加工商品を販売する「大江ノ郷自然牧場」というECサイトを運営しています。
これまでは電話やハガキで定期コースの申し込みを受け付けており、受注処理や顧客管理の煩雑さに課題感を持っていました。そこで、定期購入機能のほか多彩な機能が備わっているfutureshopを導入。定期コースの受注処理・顧客管理の業務効率化を実現し、自社ECサイトの売上高は直近5年間で10倍にアップしています。
株式会社ドラフト:ランニングコストが30分の1以下に削減
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画像出典:DCOLLECTION
株式会社ドラフトは、30~40歳の男性をターゲットに商品を展開するファッションECサイト「DCOLLECTION」を運営している会社です。システム管理・更新、セキュリティ対策などを自社で対応し続けることに限界を感じ、futureshopへ移行。futureshopの多彩な機能を利用することで、ランニングコストを30分の1まで削減することに成功しています。
株式会社伊藤久右衛門:購入数・売上4倍に拡大
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画像出典:伊藤久右衛門
株式会社伊藤久右衛門は京都宇治に拠点を置き、宇治茶使用のスイーツを販売しているお店です。2015年ころからfutureshopでECサイトを運営。広告運用に力を入れ始めてから購入数や売上が従来の4倍程度にまで拡大、ROASも従来の3倍程度まで向上しました。また、futureshopの導入によってスタッフの作業時間の削減にもつながっています。
futureshopは多彩な機能が標準搭載されているSaaS型ECプラットフォーム
futureshopは、多機能な点が高く評価されているSaaS型のECプラットフォームです。画像やカートボタンなどの構成要素をドラッグ&ドロップで配置できるため、専門的なコードの知識がなくてもECサイトの構築が可能です。また、EC運営に必要な機能が充実し、ECの基礎からトレンドまで学べる無料のラーニングプログラムも、評価されているポイントとなっています。
ただし、料金はほかのECカートに比べて高めな設定です。メリット・デメリットを把握したうえで、futureshopの導入を検討しましょう。