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Shopify Liquidで配列から任意の要素を取り除いた配列を生成する Tsun Inc.

Shopify Liquidで配列から任意の要素を取り除いた配列を生成する

小笠原 京平

「RuffRuff 予約販売」は在庫切れや新商品販売前、入荷待ちなどタイミングで発生する機会損失の削減をサポートします。 ノーコードかつ3ステップで簡単にセットアップでき、日本語に対応しています。無制限で予約商品を登録および無制限で予約注文を受け付けることが可能です。 引用元: RuffRuff 予約販売 無料でインストール Tsun Inc.でCTOをしている小笠原です!最近はShopifyのアプリやテーマの開発を行っています。このブログではShopify開発に役立つ情報を共有していきます。Shopifyエンジニアの方の参考になれば嬉しいです! なぜ作ろうと思ったのか Shopifyの配列を扱っていて一部を除外 (JavaScriptのArrayのfilter処理) をしたかったが、調べたところLiquidには配列から一部を除外して新しく配列を生成するような処理がないため。 作成したもの Liquidで配列から任意の要素を取り除く処理 対象読者 Liquidに関する基礎的な知識 実装 対象の配列を用意する まずは任意の要素を取り除く前の配列を用意します。 今回は例としてapple、orange、lemon、bananaという4つの文字列が入った配列を作ります。 (文字列をsplitフィルターで配列に変換します。) {%- liquid # ['apple', 'orange', 'lemon', 'banana'] の配列 assign...

Shopify Liquidで配列から任意の要素を取り除いた配列を生成する

小笠原 京平

「RuffRuff 予約販売」は在庫切れや新商品販売前、入荷待ちなどタイミングで発生する機会損失の削減をサポートします。 ノーコードかつ3ステップで簡単にセットアップでき、日本語に対応しています。無制限で予約商品を登録および無制限で予約注文を受け付けることが可能です。 引用元: RuffRuff 予約販売 無料でインストール Tsun Inc.でCTOをしている小笠原です!最近はShopifyのアプリやテーマの開発を行っています。このブログではShopify開発に役立つ情報を共有していきます。Shopifyエンジニアの方の参考になれば嬉しいです! なぜ作ろうと思ったのか Shopifyの配列を扱っていて一部を除外 (JavaScriptのArrayのfilter処理) をしたかったが、調べたところLiquidには配列から一部を除外して新しく配列を生成するような処理がないため。 作成したもの Liquidで配列から任意の要素を取り除く処理 対象読者 Liquidに関する基礎的な知識 実装 対象の配列を用意する まずは任意の要素を取り除く前の配列を用意します。 今回は例としてapple、orange、lemon、bananaという4つの文字列が入った配列を作ります。 (文字列をsplitフィルターで配列に変換します。) {%- liquid # ['apple', 'orange', 'lemon', 'banana'] の配列 assign...

2022年12月時点のShopifyアプリ開発ベストプラクティス Tsun Inc.

2022年12月時点のShopifyアプリ開発ベストプラクティス

小笠原 京平

Tsun Inc.でCTOをしている小笠原です!最近はShopifyのアプリやテーマの開発を行っています。このブログではShopify開発に役立つ情報を共有していきます。Shopifyエンジニアの方の参考になれば嬉しいです! はじめに Tsunでは10月からShopifyアプリの開発をはじめました!11月に簡単なアプリを1つリリースし、2つ目のアプリ(目次作成の自動化アプリ)を開発しました 2022年12月に目次を自動生成できるShopifyアプリをリリースしました。無料でブログ記事をもっと読みやすく拡張します。ぜひ一度お試しください。       ちょっとずつアプリ開発の知見がたまってきたので2022年12月時点でのアプリ開発のベストプラクティスを共有したいと思います。今後もベストプラクティスの追加・更新があったら随時こちらの記事も更新していきます! 対象読者 Shopifyアプリの開発経験者、もしくはこれから開発してみようという人 Shopifyアプリ開発のベストプラクティス Shopify CLI v3を使う v2が2023年4月以降に使えなくなるため。https://shopify.dev/changelog/cli-2-0-to-be-sunset-on-may-31-2023一部v2でしか利用できない機能もありますが、v3を使っていきましょう。 eslintでLintをする Shopifyアプリ開発に限らずですが、eslint使っておきましょう。Shopify公式のUIライブラリPolarisに対応するルールもShopifyが作っています。https://github.com/Shopify/web-configs/tree/main/packages/eslint-plugin GraphQLのルールやその他のルールはお好みで。https://github.com/B2o5T/graphql-eslint UIライブラリはPolarisを使う 基本的なUIはすべて揃っているので、Polarisで十分使いやすいアプリが作れます。Figmaのファイルも(ちょっと古いが)公開されているので、簡単なモックを作って共有するのも楽です。https://polaris.shopify.com/getting-started 開発専用のアプリを作る Shopify CLIではngrokで生成されたURLを自動でアプリURL、リダイレクトURLを変更してくれますが、万が一操作をミスすると本番環境のアプリの設定をローカルの設定で上書きしてしまうなどのミスが発生する可能性があります。したがって、本番環境の設定を壊してしまう等のミスを防ぐために開発専用のアプリを用意しましょう。 複数人で開発している場合は、一人一人の開発専用のアプリを作るとよいです。 開発専用のストアを作る アプリ開発時の問題を切り分けやすくするため、不要なアプリなどがインストールされていないストアでの開発がおすすめです。 また複数で開発している場合は、他の人が設定を変更してしまったり、テーマを変更してしまったりなどの影響を受けないように専用のストアを用意しましょう。 ステージング環境を用意する こちらもShopifyアプリ開発に限らずですが、開発→本番環境に即反映せず、ステージング環境でテストしてから本番環境に反映しましょう。そのためには、もちろんCI/CD環境も必要です。...

2022年12月時点のShopifyアプリ開発ベストプラクティス

小笠原 京平

Tsun Inc.でCTOをしている小笠原です!最近はShopifyのアプリやテーマの開発を行っています。このブログではShopify開発に役立つ情報を共有していきます。Shopifyエンジニアの方の参考になれば嬉しいです! はじめに Tsunでは10月からShopifyアプリの開発をはじめました!11月に簡単なアプリを1つリリースし、2つ目のアプリ(目次作成の自動化アプリ)を開発しました 2022年12月に目次を自動生成できるShopifyアプリをリリースしました。無料でブログ記事をもっと読みやすく拡張します。ぜひ一度お試しください。       ちょっとずつアプリ開発の知見がたまってきたので2022年12月時点でのアプリ開発のベストプラクティスを共有したいと思います。今後もベストプラクティスの追加・更新があったら随時こちらの記事も更新していきます! 対象読者 Shopifyアプリの開発経験者、もしくはこれから開発してみようという人 Shopifyアプリ開発のベストプラクティス Shopify CLI v3を使う v2が2023年4月以降に使えなくなるため。https://shopify.dev/changelog/cli-2-0-to-be-sunset-on-may-31-2023一部v2でしか利用できない機能もありますが、v3を使っていきましょう。 eslintでLintをする Shopifyアプリ開発に限らずですが、eslint使っておきましょう。Shopify公式のUIライブラリPolarisに対応するルールもShopifyが作っています。https://github.com/Shopify/web-configs/tree/main/packages/eslint-plugin GraphQLのルールやその他のルールはお好みで。https://github.com/B2o5T/graphql-eslint UIライブラリはPolarisを使う 基本的なUIはすべて揃っているので、Polarisで十分使いやすいアプリが作れます。Figmaのファイルも(ちょっと古いが)公開されているので、簡単なモックを作って共有するのも楽です。https://polaris.shopify.com/getting-started 開発専用のアプリを作る Shopify CLIではngrokで生成されたURLを自動でアプリURL、リダイレクトURLを変更してくれますが、万が一操作をミスすると本番環境のアプリの設定をローカルの設定で上書きしてしまうなどのミスが発生する可能性があります。したがって、本番環境の設定を壊してしまう等のミスを防ぐために開発専用のアプリを用意しましょう。 複数人で開発している場合は、一人一人の開発専用のアプリを作るとよいです。 開発専用のストアを作る アプリ開発時の問題を切り分けやすくするため、不要なアプリなどがインストールされていないストアでの開発がおすすめです。 また複数で開発している場合は、他の人が設定を変更してしまったり、テーマを変更してしまったりなどの影響を受けないように専用のストアを用意しましょう。 ステージング環境を用意する こちらもShopifyアプリ開発に限らずですが、開発→本番環境に即反映せず、ステージング環境でテストしてから本番環境に反映しましょう。そのためには、もちろんCI/CD環境も必要です。...

ShopifyのMetafieldsをGraphQL APIで一括更新する Tsun Inc.

ShopifyのMetafieldsをGraphQL APIで一括更新する

小笠原 京平

今回のテーマは「ShopifyのMetafieldsをGraphQL APIを使って一括更新する」です。 Metafieldsの追加は専用のShopifyアプリを使って行っていましたが、一括更新は有料プランが必要なため、今回はGraphQL APIを使ってやってみようかなーと思いました。 また、GraphQL APIを使った一括更新(bulk update)は以前やったことがあったため、同じ要領でMetafieldsも更新できるなというのがある程度わかっていました。

ShopifyのMetafieldsをGraphQL APIで一括更新する

小笠原 京平

今回のテーマは「ShopifyのMetafieldsをGraphQL APIを使って一括更新する」です。 Metafieldsの追加は専用のShopifyアプリを使って行っていましたが、一括更新は有料プランが必要なため、今回はGraphQL APIを使ってやってみようかなーと思いました。 また、GraphQL APIを使った一括更新(bulk update)は以前やったことがあったため、同じ要領でMetafieldsも更新できるなというのがある程度わかっていました。

新しくリリースされたShopify開発ツールの中から気になるものをご紹介! Tsun Inc.

新しくリリースされたShopify開発ツールの中から気になるものをご紹介!

小笠原 京平

こんにちは!Tsun Inc. でCTOをしている小笠原です。最近Shopifyのアプリやテーマ開発はよくしています。Shopify DevのリファレンスやShopifyのGitHubリポジトリを見て思うのは、情報量が多すぎる!ですよね。(Shopify公式のGitHubリポジトリだけでも840以上あります)この記事では毎週リリースされた開発ツールの中から厳選して、これは使える!やこの機能は今までなかった!といったものをご紹介しています♪ぜひあなたの開発にお役立てください! 最新情報をチェックしたい方はぜひInstagramのアカウントをフォローして「Shopify Dev Weekly」をみてください!→ https://www.instagram.com/tsun.ec/?hl=ja 2022年7月号 vol.1 - いまからキャッチアップ!Shopify Editionsで発表された開発者向け機能を一挙ご紹介! 今週のトピックは 「いまからキャッチアップ!Shopify Editionsで発表された開発者向け機能を一挙ご紹介!」 です。   Shopify Functions バックエンドロジックをカスタマイズ可能 まだ開発中の機能、全プランで利用可能 最初はチェックアウト機能のカスタマイズが開放され、以降その他の部分にカスタマイズ可能になる予定 Checkout Extensibility チェックアウトの拡張アプリが開発可能 9月末以降から利用可能になる予定 チェックアウトUIやShop Payとのシームレスな連携が提供される 予約販売と後払い決済 Selling...

新しくリリースされたShopify開発ツールの中から気になるものをご紹介!

小笠原 京平

こんにちは!Tsun Inc. でCTOをしている小笠原です。最近Shopifyのアプリやテーマ開発はよくしています。Shopify DevのリファレンスやShopifyのGitHubリポジトリを見て思うのは、情報量が多すぎる!ですよね。(Shopify公式のGitHubリポジトリだけでも840以上あります)この記事では毎週リリースされた開発ツールの中から厳選して、これは使える!やこの機能は今までなかった!といったものをご紹介しています♪ぜひあなたの開発にお役立てください! 最新情報をチェックしたい方はぜひInstagramのアカウントをフォローして「Shopify Dev Weekly」をみてください!→ https://www.instagram.com/tsun.ec/?hl=ja 2022年7月号 vol.1 - いまからキャッチアップ!Shopify Editionsで発表された開発者向け機能を一挙ご紹介! 今週のトピックは 「いまからキャッチアップ!Shopify Editionsで発表された開発者向け機能を一挙ご紹介!」 です。   Shopify Functions バックエンドロジックをカスタマイズ可能 まだ開発中の機能、全プランで利用可能 最初はチェックアウト機能のカスタマイズが開放され、以降その他の部分にカスタマイズ可能になる予定 Checkout Extensibility チェックアウトの拡張アプリが開発可能 9月末以降から利用可能になる予定 チェックアウトUIやShop Payとのシームレスな連携が提供される 予約販売と後払い決済 Selling...

Shopifyのブログ記事にコードのシンタックスハイライト機能を付ける Tsun Inc.

Shopifyのブログ記事にコードのシンタックスハイライト機能を付ける

小笠原 京平

Tsun Inc.でCTOをしている小笠原です!最近はShopifyのアプリやテーマの開発を行っています。このブログではShopify開発に役立つ情報を共有していきます。Shopifyエンジニアの方の参考になれば嬉しいです! なぜ作ろうと思ったのか テック系のブログ記事を書くときにコードを載せることが多くなりますが、Shopifyのブログ記事そのままだとコードが読みづらいため。 作成したもの Dawnをベースにブログ記事にコードのシンタックスハイライト機能を付けました。シンタックスハイライト機能を実現するライブラリはPrism、highlight.jsなどがありますが、今回はPrismを採用しました。 以下で、DawnテーマにPrismを使ったシンタックスハイライト機能の付け方を説明します!作成物を直接見たい方はTsun Inc.のリポジトリを参照してみてください。 前提条件 対象読者 Shopifyのテーマ変更ができる HTML、CSS、JavaScript、Liquidに関する簡単な知識がある 準備するもの Dawnテーマ (v5.0.0で動作確認しましたが、以前のバージョンでも問題ないはずです) ブログ記事 実装 ※ 今回の実装方法ではShopifyのテーマのコードを直接編集する方法をとるため、必ず事前にバックアップをしておいてください。 今回の実装では PrismのJS、CSSファイルの作成 ブログ記事用のLiquidファイルでPrismを読み込む の2つの工程を行います。 PrismのJS、CSSファイルの作成 単にシンタックスハイライト機能を試してみたい方はこの工程はスキップしても問題ありません。 サンプルとして用意したTsun Inc.のGitHubリポジトリから https://github.com/tsuninc/shopify-theme-examples/blob/main/dawn-with-prism/assets/prism.css https://github.com/tsuninc/shopify-theme-examples/blob/main/dawn-with-prism/assets/prism.js をダウンロードしてください。 ご自分でPrismのファイルを用意したい方は下記を実行してください。...

Shopifyのブログ記事にコードのシンタックスハイライト機能を付ける

小笠原 京平

Tsun Inc.でCTOをしている小笠原です!最近はShopifyのアプリやテーマの開発を行っています。このブログではShopify開発に役立つ情報を共有していきます。Shopifyエンジニアの方の参考になれば嬉しいです! なぜ作ろうと思ったのか テック系のブログ記事を書くときにコードを載せることが多くなりますが、Shopifyのブログ記事そのままだとコードが読みづらいため。 作成したもの Dawnをベースにブログ記事にコードのシンタックスハイライト機能を付けました。シンタックスハイライト機能を実現するライブラリはPrism、highlight.jsなどがありますが、今回はPrismを採用しました。 以下で、DawnテーマにPrismを使ったシンタックスハイライト機能の付け方を説明します!作成物を直接見たい方はTsun Inc.のリポジトリを参照してみてください。 前提条件 対象読者 Shopifyのテーマ変更ができる HTML、CSS、JavaScript、Liquidに関する簡単な知識がある 準備するもの Dawnテーマ (v5.0.0で動作確認しましたが、以前のバージョンでも問題ないはずです) ブログ記事 実装 ※ 今回の実装方法ではShopifyのテーマのコードを直接編集する方法をとるため、必ず事前にバックアップをしておいてください。 今回の実装では PrismのJS、CSSファイルの作成 ブログ記事用のLiquidファイルでPrismを読み込む の2つの工程を行います。 PrismのJS、CSSファイルの作成 単にシンタックスハイライト機能を試してみたい方はこの工程はスキップしても問題ありません。 サンプルとして用意したTsun Inc.のGitHubリポジトリから https://github.com/tsuninc/shopify-theme-examples/blob/main/dawn-with-prism/assets/prism.css https://github.com/tsuninc/shopify-theme-examples/blob/main/dawn-with-prism/assets/prism.js をダウンロードしてください。 ご自分でPrismのファイルを用意したい方は下記を実行してください。...

Shopifyの電話番号から国際番号を取り除いて表示する Tsun Inc.

Shopifyの電話番号から国際番号を取り除いて表示する

小笠原 京平

Shopifyで管理される電話番号(customer.phoneやshipping_address.phoneなど)は国際番号(日本であれば81)が付与されているケースがあります。 付与されるケースとしては、顧客管理画面から顧客データを編集した場合や顧客自身が入力した場合(おそらくレアケース)があります。 電話番号をストア内に表示したい場合や帳票に表示する際に国際番号を取り除いて表示したかったので方法を調べました!

Shopifyの電話番号から国際番号を取り除いて表示する

小笠原 京平

Shopifyで管理される電話番号(customer.phoneやshipping_address.phoneなど)は国際番号(日本であれば81)が付与されているケースがあります。 付与されるケースとしては、顧客管理画面から顧客データを編集した場合や顧客自身が入力した場合(おそらくレアケース)があります。 電話番号をストア内に表示したい場合や帳票に表示する際に国際番号を取り除いて表示したかったので方法を調べました!