メルペイは、国内最大級のフリマアプリ「メルカリ」が提供するスマホ決済サービスです。本記事では、Shopifyストアへのメルペイ導入のメリットやデメリット、具体的な導入方法について解説します。1,873万人の利用者を抱えるメルペイの導入は、 ECサイトの売上向上に貢献する可能性があります。
メルペイとは?
出典:メルペイ公式サイト
メルペイは、フリマアプリで国内No. 1の利用者数を誇る「メルカリ」が提供するスマホ決済です。 2025年6月期第2四半期のData Sheetによると、メルペイの利用者数は1,873万人(うち本人確認済みが1,741万人)に達しています。
Shopifyにメルペイを導入するメリット
(利用者側)クレカ情報の入力の手間を削減できる
メルペイは、メルカリアプリでスムーズに決済することができます。クレジットカード決済の場合、クレジットカード番号や使用期限、セキュリティコードなどを入力しないといけませんが、それらの情報の入力の手間が不要です。
(利用者側)メルカリの売上金やポイントを支払いに使える
ユーザーがメルカリでの販売で得た売上金やポイントを、直接メルペイでの決済に利用することができます。
(ストア側)集客が見込める
Shopifyストアにメルペイを導入することで、約2,279万人(参照:2025年6月期第2四半期のData Sheet)ものメルカリ月間利用者からの集客を期待できます。
(ストア側)カゴ落ち対策になる
出典:Baymard Institute
Baymard Institute社の調査ではカゴ落ちの理由として、3番目に多いのが「クレジットカード情報を入力したくない」、9番目に多いのが「決済の選択肢が少ない」です。カゴ落ちの原因の大半を占めるのは「希望する決済種別がない」という理由です。クレジットカードを保有していない方や、好まない方のカゴ落ちを防ぐためにも、メルペイの導入を検討しても良いでしょう。
下記のブログ記事では、その他のカゴ落ち理由や決済種別を増やす以外のカゴ落ち対策も紹介しています。ご参考になさってください。
Shopifyで出来るカゴ落ち対策|原因やShopifyアプリも紹介
Shopifyにメルペイを導入するデメリット
コストがかかる
メルペイを利用するデメリットはコストが発生することです。
メルペイを利用するためには、初期費用や月額費用、決済手数料が増える場合があります。また、メルペイはShopifyペイメント以外の決済方法になりますので、取引手数料(📍)も発生します。
手数料が高額になるとストア側の利益が少なくなってしまうため、なるべくコストを削減したい場合は手数料が安い事業者を選びましょう。
下記のブログ記事ではShopifyペイメントを導入するメリットや決済手数料などを詳しく解説しています。ご参考になさってください。
📍 取引手数料とは?
取引手数料は、ユーザーから支払いを受ける際に発生する手数料のことです。
取引手数料はShopifyペイメント以外の外部の決済事業者の決済方法を利用する場合に、支払金額に以下の手数料率を乗じた費用が発生します。
プラン名 | スターター | ベーシック | スタンダード | プレミアム | プラス |
---|---|---|---|---|---|
取引手数料 | 5% | 2% | 1% | 0.50% | 0.15% |
下記のブログ記事では、取引手数料以外に月額費用やスタッフ人数など様々な項目でShopifyのプランを徹底比較しています。参考になさってください。
メルペイ導入におすすめの決済代行事業者
KOMOJU
Shopifyでメルペイを導入するためには、KOMOJUと契約するのがおすすめです。KOMOJUは、初期費用や月額費用が発生しないのと、審査が早いことが特徴です。
メルペイの費用
初期費用 | 月額費用 | 決済手数料 |
---|---|---|
0円 | 0円 | 物販 3.5% デジタルコンテンツ 9% |
参考情報:https://ja.komoju.com/payment-methods/japan/merpay/
メルペイを自動で非表示にできるShopifyアプリ
メルペイ導入後に「デジタル商品は手数料が高いので、メルペイを非表示にしたい」などメルペイを非表示にしたいケースが発生するかと存じます。
本章では、あらゆる条件でメルペイを非表示にできるShopifyアプリを紹介します。
RuffRuff 注文制限
「RuffRuff 注文制限」は完全日本語対応で、日本初のCart and Checkout Validation APIを利用したShopify アプリです。
「Cart and Checkout Validation API」を利用することにより、これまでフロントでしか対応できなかった注文制限の処理をサーバサイドで実現しました。そのため、既存の注文制限アプリに比べ、より突破されにくい堅牢な注文制限を実現することが可能です。
アプリ1つで個数制限や金額制限、同梱制限、顧客制限、決済非表示を実施できます。
本アプリを利用することで、下記のようなことが実現できます。
・カート内の合計金額が3,000円以上になったら、d払いを非表示
・カート内にデジタル商品が含まれている場合は、d払いを非表示
・ゲスト会員だけ、d払いを非表示
まとめ
メルペイは、クレジットカードを利用しない顧客層や、メルカリでの売上金やポイントを活用するユーザーにとって便利な決済手段です。特に、カゴ落ちの原因となる「希望する決済方法がない」という課題を解消する効果が期待できます。一方で、初期費用や月額費用、取引手数料などのコストが発生するため、ストアの利益率や運営方針に合わせた慎重な検討が必要です。
Shopifyでメルペイを導入する際は、KOMOJUなどの決済事業者を利用することで、初期費用や審査の負担を軽減できます。また、デジタル商品など特定の商品でメルペイを非表示にする方法もあるため、柔軟な運用が可能です。
メルペイの導入は、ストアのターゲット層や販売戦略に応じて判断することが重要です。他の決済方法との比較や、コスト面の検討を行いながら、最適な決済手段を選びましょう。
最後に、下記のブログ記事でメルペイ以外にもShopifyで導入できる決済方法も紹介しています。新たな決済方法の導入を検討している方はご参考にしてください。