ECストアの売上を伸ばすうえで、多くのストアオーナーが課題に感じるのが「客単価の上げ方」ではないでしょうか。新規顧客の獲得には広告費がかさみますが、すでに購入を検討している顧客にもう1点買ってもらえれば、コストをかけずに売上を底上げできます。
そこで活躍するのが、Shopifyのアップセルアプリ「Kaching Bundles App & Upsells」です。この記事では、機能や導入メリット、料金プラン、使い方を解説します。導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
Shopifyのアップセルアプリ「Kaching Bundles App & Upsells」とは?

画像出典:Kaching Bundles App & Upsells|Shopifyアプリストア
Kaching Bundles App & Upsellsは、Shopifyストアで商品のバンドル販売(セット販売)や数量割引、無料ギフトなどを手軽に設定できるアップセルアプリです。Shopify公式の「Built for Shopify」バッジを取得しており、多数のレビューで高い評価を得ています。キャンペーンやデザインはコーディング不要で設定でき、エンジニアではない方でも扱えます。
ただし、注意点として、アプリの設定画面(管理者側)が日本語に対応していません。設定画面は9か国語に対応していますが日本語は含まれず、さらにブラウザの翻訳機能の対象外なので、英語などに不慣れな方は、辞書や翻訳ツールを併用しながらの設定になります。
なお、顧客側に表示されるキャンペーンのテキストは日本語で表示できるため、顧客体験には影響しません。
Kaching Bundles App & Upsellsの主な機能・できること
Kaching Bundles App & Upsellsは、バンドル販売・数量割引・無料ギフトといった主要なアップセル施策を、ノーコードで設定できるアプリです。代表的な機能を紹介します。
多彩なバンドルの作成
決まった組み合わせの「固定バンドル」や、顧客が好きな商品を選べる「ミックス&マッチ」、同じ商品の複数パック販売など、さまざまなバンドル販売(セット販売)を作成できます。商品単体では売れにくい在庫もまとめて訴求でき、購入点数アップを狙う施策に活用できます。
数量割引・ボリュームディスカウント
「2個で10%オフ」「3個で20%オフ」のように、購入数に応じた割引を設定できます。1個だけ買うつもりだった顧客にもう1個追加してもらうきっかけ作りに使える、客単価アップを狙う定番の手法です。
無料ギフト・特典の付与
「○○円以上の購入で無料プレゼント」といったギフト施策や、BOGO(Buy One Get One:1つ買うともう1つ無料)など、顧客にお得感を伝える特典を設定できます。割引一辺倒ではない訴求ができるため、ブランドイメージを保ちながら客単価アップを狙えます。
定期購入(サブスクリプション)
バンドル販売に定期購入オプションを追加できます。ただし、定期購入プラン(請求頻度、顧客管理など)の作成・管理は別途、定期購入アプリが必要です。Kaching Bundlesの設定画面で「Subscriptions」をONにすることで、バンドルページに定期購入の選択肢を表示できます。「初回限定セット」や「お得な定期便」のように、バンドルと定期購入を組み合わせた訴求が可能になります。
ノーコードでのデザインカスタマイズ
コードを書かなくても、ボタンの色や文字、レイアウトをストアの世界観に合わせて調整できます。全テーマに対応しているため、テーマを変更しても見た目が崩れにくく、デザインに自信のないオーナーでも安心して導入できるでしょう。
A/Bテストと売上分析機能
異なる訴求パターンを同時に試せるA/Bテスト機能を搭載しており、どのバンドルが成果を出しているかを比較できます。さらに、ダッシュボードでアプリ経由の追加売上を確認できるため、効果を数字で把握しながら改善を進められます。
ShopifyにKaching Bundles App & Upsellsを導入するメリット
Kaching Bundles App & Upsellsを導入すると、客単価アップだけでなく、在庫管理や運用改善にも効果が見込めます。主なメリットは次の通りです。
AOV(客単価)の向上
セット販売や数量割引によって、1人の顧客に複数商品を購入してもらいやすくなります。同じ集客数でも売上の底上げを狙えるため、広告費をかけずに収益性の改善にアプローチできる点が魅力です。
コンバージョン率の改善
「セットでお得」「まとめて買うとお得」「今だけプレゼント付き」といった訴求は、購入を迷っている顧客の背中を押すきっかけになり得ます。商品ページやカート内で自然にお得感を伝えられるため、離脱対策としても活用できます。
LTV(顧客生涯価値)の向上
セット販売や数量割引でリピート購入のきっかけを作れます。さらに、定期購入アプリと組み合わせれば、1人の顧客に継続して購入してもらう導線も整えられます。新規顧客の獲得には広告費がかかりますが、既存顧客にリピートしてもらえれば獲得コストを抑えながら収益を伸ばせるでしょう。
在庫の動きが活性化する
単体では売れにくい商品も、人気商品と組み合わせたセットにすることで手に取られやすくなります。在庫を抱えがちなアイテムを販促に活用でき、滞留在庫の解消やシーズン商品の入れ替えに役立てられます。
Kaching Bundles App & Upsellsの料金プラン
Kaching Bundles App & Upsellsの料金プランについて解説します。プランによる機能・サポートの違いはなく、アプリ経由で発生する追加売上の上限が異なります。
| Starter | Scale | Pro | |
|---|---|---|---|
| 月額料金 | 14.99ドル | 29.99ドル | 59.99ドル |
| アプリ経由で発生する追加売上 | 月1,000ドルまで | 月5,000ドルまで | 月10,000ドルまで |
※本記載は2026年5月時点の情報を元にしています。
全プラン共通の機能として、無制限のバンドル販売、複数のレイアウト、自由なカスタマイズ、ライブチャットサポートがあります。なお、Kaching Bundles App & Upsellsの全プランで、7日間の無料トライアルがあるので、気になる方はぜひ試してみてください。
Kaching Bundles App & Upsellsの具体的な使い方
Kaching Bundles App & Upsellsの使い方について解説します。まずShopifyアプリストアから「Kaching Bundles App & Upsells」をインストールします。

画像出典:Kaching Bundles App & Upsells|Shopifyアプリストア
Shopifyストア側で再度インストールの確認画面が表示されたら、「インストール」をクリックしてください。これでインストールは完了です。
アプリの有効化
管理画面でアプリを開き、「Activate app embed(埋め込みアプリを有効化)」をクリックします。

テーマ編集画面に切り替わるので、「Kaching Bundles」のスイッチをオンにして「保存」をクリックします。

キャンペーンの選択
管理画面に戻り、「Create bundle deal(バンドルキャンペーンを作成)」をクリックすると、以下6種類のキャンペーンが表示されます。実施したい施策に合わせて選択してください。

- Quantity breaks for the same product:同一商品の数量割引
- Buy X, get Y (BXGY) deal:「Xを買うとYがもらえる」キャンペーン
- Quantity breaks for different products:異なる商品の数量割引
- Complete the bundle:バンドル完成型(セットを揃えると割引)
- Subscription:定期購入
- Progressive gifts:段階的プレゼント特典

この記事では汎用性の高い「Complete the bundle(バンドル完成型)」を例に解説します。
キャンペーンを選ぶと設定画面が開きます。Complete the bundleの設定画面には、以下の項目が用意されています。この記事では主に「Settings」「Style」について解説します。必要に応じて、その他の項目も設定してください。
- Settings:設定
- Style:デザインスタイル
- Volume discount with other products:他商品との組み合わせによる数量割引
- Countdown timer:カウントダウンタイマー
- Scratch-off:スクラッチくじ
- Subscriptions:定期購入(※別途、定期購入アプリの導入が必要)
- Checkbox upsells:チェックボックス型アップセル
- Progressive gifts:段階的プレゼント特典
- Sticky add to cart:画面に常時表示される「カートに追加」ボタン(スティッキー型)

設定
「Settings」の項目で「Name(キャンペーン名)」「Block title(ブロックタイトル)」「Discount name(割引名)」を入力します。

続いて「Visibility(表示対象)」で対象商品を選びます。
- All products:すべての商品
- All products except selected:選択した商品以外のすべて
- Specific selected products:指定した特定の商品のみ
- Products in selected collections:選択したコレクション内の商品
「Markets(マーケット)」では、Shopify Markets機能で設定した販売地域から、キャンペーンを展開する対象を選択します。
「Active dates(有効期間)」では、キャンペーンを実施する期間を設定します。「Start date」「Start time」で開始日時を、「End date」「End time」で終了日時を指定してください。
「Variants(バリエーション)」「Pricing(価格設定)」「Cart(カート)」は、必要に応じて設定しましょう。
スタイル
商品ページに表示されるキャンペーンのデザインを設定します。右側のプレビュー画面を確認しながら設定しましょう。

「Add Product(商品を追加する)」でバンドルに含める商品の組み合わせを指定し、割引の方式を「金額」か「パーセンテージ」から選びます。割引額やパーセンテージの値もここで指定できます。

設定が完了したら、画面右上の「Publish(公開する)」をクリックすると、商品ページに適用されます。
動作確認
実際の画面で確認してみましょう。シャツのページを開くと、先ほど作成したセット割引が表示されています。

セット商品をカートに追加してカートページを開くと、割引が反映されていることがわかります。

もし商品ページにキャンペーンが表示されない場合は、有効期間や対象商品の設定を見直してみてください。
Kaching Bundles App & Upsellsでアップセル施策を始めてみよう
Kaching Bundles App & Upsellsは、セット販売や数量割引、無料ギフトなど、客単価アップにつながる施策をノーコードで設定できるShopifyアプリです。A/Bテストや売上分析機能も備えており、運用しながら自店舗に合った訴求を見つけられる点が魅力です。
設定画面が日本語に対応していないという点には注意が必要ですが、有料プランはすべて7日間の無料トライアルが用意されているため、操作感や効果を確かめてから本格導入できます。客単価の向上を目指したい方は、まずは無料トライアルから試してみてはいかがでしょうか。