Fraud Controlとは?Shopifyの不正注文対策アプリの機能・メリット・注意点を解説

Fraud Controlとは?Shopifyの不正注文対策アプリの機能・メリット・注意点を解説

ネットショップを運営していると、クレジットカードの不正利用による注文や、売上代金が後から取り消されるチャージバックは避けて通れない問題です。被害が発生すると、売上代金だけでなく発送した商品も失う可能性があり、確認や対応にも手間がかかります。

そこで役立つのが、Shopifyが提供する不正注文対策アプリ「Fraud Control」です。不正注文に関するデータの確認や、設定した条件に一致するチェックアウトのブロック、Shopify Flowを使った高リスク注文への対応の自動化に活用できます。

この記事では、Fraud Controlの機能やメリット、使う際の注意点まで分かりやすく解説します。

Fraud Controlとは?

Fraud Control|Shopifyアプリストア

画像出典:Fraud Control|Shopifyアプリストア

Fraud Controlは、Shopifyが提供する無料の不正注文対策アプリです。不正注文に関する状況をダッシュボードで確認できるほか、設定した条件に一致するチェックアウトのブロックや、Shopify Flowを使った高リスク注文への対応の自動化に活用できます。

ただし、すべての不正注文やチャージバックを防止・補償するものではなく、リスクを把握して対策を効率化するためのツールという位置づけです。

Fraud Controlの主な機能・できること

Fraud Controlの機能は、大きく以下の3つに分けられます。

不正リスクを把握するダッシュボード

Fraud Controlでは、ストアの不正注文に関する状況をダッシュボードで確認できます。たとえば「受領率」は、選択した期間の注文のうち、Shopifyの不正注文分析でリスクが「低」または「中」と判定された注文の割合を指します。

不正リスクを把握するダッシュボード

高リスク注文や、不正を理由にキャンセルされた注文なども確認でき、Shopifyペイメントを使用している場合は、チャージバックに関するデータも表示されます。これらの指標から、ストアのリスク変化を把握しやすくなります。

チェックアウトルールによるブロック

チェックアウトルールを使うと、設定した条件に一致するチェックアウトを、注文として確定する前にブロックできます。条件にはメールアドレス、住所の属性、IPアドレスなどを指定でき、複数の条件を組み合わせることも可能です。

チェックアウトルールによるブロック

なお、ブロックの基準はあくまで設定した条件であり、Shopifyが不正リスクを判定してチェックアウトを自動的に止める仕組みではない点には注意が必要です。このチェックアウトルールは、Shopifyペイメントを使用しているマーチャントのみが利用できます。

Shopify Flowによる自動化

Shopify Flowと組み合わせると、不正注文への対応を自動化できます。たとえば、以下のようなテンプレートがFraud Controlの画面で利用できます。

  • リスクの高い注文をキャンセルして在庫を戻す
  • 不正注文のリスクが高くない場合に支払いを確定する
  • 悪質なメールアドレスからの注文をキャンセルする
  • 顧客からの注文を1日5件までに制限する
Shopify Flowによる自動化

リスクの判定は注文が作成された後に行われるため、これらの処理は不正注文分析の完了後に動く点が、チェックアウトルールとの違いです。なお、Shopify Flowで決済の確定を制御する場合は、クレジットカード決済を手動確定に設定しておく必要があります。

Shopify Flowについて詳しくは、以下の記事をご覧ください。

Shopify Flowは無料?メリット・デメリット、活用事例から設定方法まで完全解説

ShopifyにFraud Controlを導入するメリット

Fraud Controlをストアに導入することで得られるメリットを紹介します。

不正注文による金銭的被害を抑えられる

設定した条件に一致するチェックアウトをブロックしたり、Shopify Flowで高リスク注文への対応を自動化したりすることで、チャージバックなどによる損失のリスクを抑えやすくなります。

不正な注文に気づかず商品を発送してしまうと、代金が回収できないうえ在庫も失われます。こうしたリスクを下げられるのが大きなメリットです。

不正注文への対応にかかる手間を減らせる

不正が疑われる注文を一件ずつ手作業で確認するのは、時間も判断の負担もかかります。Fraud ControlではルールやShopify Flowによって対応の一部を自動化できるため、確認作業の負担を軽くできます。

ただし、自動化ですべてが片づくわけではなく、発送前に注文のリスクを確認しておくことは引き続き大切です。

ストアの不正リスクをデータで把握できる

受領率やリスクの高い注文の割合といった指標から、ストアの状況を数値で確認できます。感覚だけに頼るのではなく、データをもとにチェックアウトルールを調整したり、対策内容を見直したりできます。

月額料金をかけずに導入できる

Fraud Controlは無料で利用できるため、不正注文対策のために新たな月額費用を負担することなく導入できます。まずストアのリスク状況を把握し、必要に応じてチェックアウトルールやShopify Flowを設定するのがおすすめです。このShopify Flowも月額無料で利用可能です。

Fraud Controlを使用する際の注意点

Fraud Controlを使用する際の注意点も押さえておきましょう。

すべての不正注文やチャージバックを防げるわけではない

Fraud Controlは、すべての不正注文やチャージバックを防ぐものではなく、損失を補償するサービスでもありません。チェックアウトルールでブロックできるのは設定した条件に一致するチェックアウトに限られ、条件に当てはまらない不正注文を自動で予測して止めることはできません。

万能の対策ではなく被害のリスクを下げる手段と捉え、必要に応じて発送前に注文のリスクを確認することが大切です。

正規の注文までブロックする可能性がある

ルールを厳しく設定しすぎると、問題のないお客様の注文まで止めてしまい、販売の機会を逃すことがあります。不正対策と売上は表裏一体のため、導入して終わりではなく、ブロックの状況を見ながら条件を調整していく運用が必要です。

一部の機能にはShopifyペイメントが必要

Fraud Controlは、Shopifyペイメントを利用できる地域のすべてのストアプランで使えます。Shopifyペイメントを決済方法として使用していないストアでも利用自体はできますが、チェックアウトルールなど一部の機能は使用できません。

また、ダッシュボードで確認できるデータも、「受領率」「リスクの高い注文」「不正注文が理由で注文がキャンセルされました。」などに限られます。

Fraud Controlで不正注文対策を始めてみよう

Fraud Controlは、不正注文に関するデータの確認、設定した条件に一致するチェックアウトのブロック、Shopify Flowによる高リスク注文への対応の自動化に使える、Shopify公式の無料アプリです。

すべての不正注文やチャージバックを防止・補償するものではありませんが、ストアのリスクを把握し、対策を効率化する手段のひとつになるでしょう。利用できる機能はShopifyペイメントの利用状況によって変わるため、導入前に決済設定もあわせて確認してみてください。

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