STORESとは?ネットショップのメリット・デメリット、料金など徹底解説

【2026年版】STORESとは?ネットショップのメリット・デメリット、料金など徹底解説

Tsun ライターチーム

ネットショップを始めたい方のなかには、低コストで簡単にネットショップを始められる「STORES(ストアーズ)」が気になっている方もいるでしょう。しかし、STORESの特徴や利用料金などの詳細がわからず、利用に踏み切れない方もいるかもしれません。

この記事では、STORESの概要からメリット、デメリットまで詳しく解説します。料金プランやサポート体制、導入事例もあわせて紹介するので、STORESが気になっている方はぜひ最後までご覧ください。

※本記事は2026年9月の原稿を基に、料金・機能などを2026年10月1日に公式情報で確認しています。

STORES(ストアーズ)とは?

STORES ネットショップの公式サイト画面

画像出典:STORES

STORESは、STORES株式会社が運営するネットショップの開設・運営に便利なサービスです。STORESでは、ネットショップ以外にも以下のようにさまざまなサービスを提供しています。

  • STORES決済
  • STORES予約
  • STORESレジ
  • STORESデータ分析
  • STORESモバイルオーダー
  • STORESロイヤリティ

ネットショップ単体での導入はもちろん、キャッシュレス決済やPOSレジ、予約システムなど、複数のサービスを組み合わせて利用できる料金プランも用意されています。月額費用が無料のフリープランもあるため、多額の予算を確保できない中小規模の事業者でも、手軽にネットショップをスタートすることが可能です。

なお、STORESは2026年3月に料金プランを刷新し、現在は「フリープラン」と「スタンダードプラン」の2種類になっています。旧プラン名(ベーシックなど)で紹介している情報もあるため、最新の料金は公式サイトで確認しましょう。

STORESでのネットショップ開設にかかる料金

STORESには、おもに以下2種類の料金プランがあります。

料金プラン フリープラン スタンダードプラン
初期費用 0円 0円
月額費用 0円 3,300円
※税込・年間契約の場合
決済手数料 5.5%~6.5% 3.6%~4.6%
代金引換 × 〇
決済方法カスタマイズ × 〇
アイテム動画埋め込み × 〇
ニュース動画埋め込み × 〇
非公開文言カスタマイズ × 〇
独自ドメイン × 〇
サービスロゴ非表示 × 〇
品番管理 × 〇
在庫数CSV一括更新 × 〇
送り状CSV出力 × 〇
顧客情報CSVダウンロード × 〇
アイテム一括削除 × 〇
配送日指定 × 〇
アイテム限定公開 × 〇

参照:STORES

フリープランは初期費用・月額費用0円でネットショップの開設~運営まで問題なくできますが、アイテムの一括削除や配送日指定など一部利用できない機能があります。より効率のよいネットショップ運営を実現したい場合は、スタンダードプランの利用がおすすめです。

STORESのスタンダードプランには年間契約と月額契約があり、年間契約の場合は月額3,300円(税込)、月額契約の場合は月額3,960円(税込)です。

年間契約のスタンダードプランでクレジットカード決済のみの場合、月の売上が約17.4万円を超えると、フリープランよりスタンダードプランのほうが手数料と月額料金の合計を抑えられます(3,300円÷手数料の差1.9%で計算)。実際の費用は決済手段や契約期間によって変わるため、ショップの状況に応じて比較しましょう。なお、月間の売上が150万円以上の場合は、STORESへの個別の問い合わせが案内されています。

スタンダードプランの年間契約は、途中で解約しても契約期間中の料金は返金されず、次回の更新時に停止されます。利用前に契約期間をよく確認しましょう。

STORESでネットショップを開設するメリット

STORESでネットショップを開設するメリットを紹介します。

実店舗のレジ・予約とネットショップを一元管理できる

STORESスタンダードプランで利用できる店舗向けサービスと機能

画像出典:STORES

STORESの最大の特徴は、ネットショップ・POSレジ・キャッシュレス決済・予約システムを、ひとつのアカウントと管理画面で運用できる点です。実店舗とネットショップの在庫をまとめて管理できるため、店頭で売れた商品がネットショップで二重に売れるといったミスを防げます。

スタンダードプラン(年間契約で月額3,300円・税込)に加入すると、以下のサービスを利用できます。

サービス 概要
キャッシュレス決済 クレジットカード・電子マネー・QRコードなどのキャッシュレス決済を導入するサービス
POSレジ 精算作業と同時に在庫管理・棚卸し、売上分析などができるレジシステム
ネットショップ ネットショップの開設・運営ができるサービス
予約システム 予約情報や事前決済、回数券などをまとめて管理できるサービス
モバイルオーダー スマートフォンなどの端末から商品の注文・決済ができるサービス
データ分析 チャネル別の商品情報の統合・分析、会員分析、売上分析などができる機能

※予約システムやモバイルオーダーなどは、スタンダードプランに含まれる機能に一部制限があり、追加料金が必要な機能もあります。

実店舗のレジや予約受付とネットショップを同じ管理画面で扱えるため、実店舗とネットショップの両方を運営する事業者にとって使いやすい構成です。

幅広い決済手段を一括導入できる

STORESでは、以下のように幅広い決済手段をまとめて導入できます。

  • クレジットカード
  • コンビニ決済
  • 銀行振込
  • 楽天ペイ
  • PayPal
  • あと払い(ペイディ・atone)
  • キャリア決済
  • Amazon Pay
  • PayPay
  • 代金引換

フリープランでは使える決済方法が固定されており、代金引換は利用できません。スタンダードプランでは、ストアに表示する決済方法を選べ、代金引換も利用できます。なお、コンビニ決済とキャリア決済では、購入者側に300円の手数料がかかります。

主要な決済手段をひとつの管理画面でまとめて扱えるのは、STORESのメリットといえます。

無料テンプレートで簡単に本格的なショップを作成できる

STORESのショップデザインテンプレート

画像出典:STORES

STORESには、ファッション・雑貨・フードなど、さまざまな商品に合うデザインテンプレートが用意されており、どのテンプレートも無料で使えます。

デザインテンプレートは直感的な操作で自由にカスタマイズできるため、無料かつ簡単に本格的なショップをつくることができます。

ただし、HTML・CSSの直接編集には対応しておらず、細かなカスタマイズには制限があります。

固定費をかけずにネットショップ運営をスタートできる

STORESには、初期費用・月額費用無料で利用できる「フリープラン」があります。

フリープランで利用できる機能には一部制限がありますが、デザインテンプレートやデザインエディタは自由に使えます。アイテムの登録数にも上限はありません。クーポンやメールマガジンなど、集客・販売促進に使える機能も利用できます。

デジタルコンテンツ・電子チケットの販売に対応

STORESは、デジタルコンテンツや電子チケットの販売にも対応しています。撮影した写真や動画、音楽などのデジタルコンテンツを、ダウンロード形式で販売できます。電子チケットはフリープランでも利用でき、購入者側に商品金額の2%の発券手数料がかかります。

ECカートによってはデジタルコンテンツの販売にアプリの追加が必要な場合もあるため、形ある商品と並べて標準機能で販売できるのはSTORESのメリットといえるでしょう。

STORESを利用するデメリットや注意点

STORESは、固定費0円からネットショップを始められるという大きなメリットがある一方で、デメリットもいくつか存在しています。

HTML・CSS編集に対応していないため独自のカスタマイズはできない

STORESのデザインは直感的な操作のみで簡単に編集できるのが強みですが、その分、編集できる範囲や選択できる項目が限定されています。

HTML・CSS編集には対応していないため、細かいデザインカスタマイズはできません。ブランド独自の世界観をネットショップに反映させたい方は、デザインカスタマイズの自由度が高いECカートをおすすめします。

機能の拡張には連携サービスやAPI開発の確認が必要

STORESには会計ソフトや物流サービスとの公式連携が用意されています。また、開発者向けAPIを利用し、在庫管理や受発注管理などの機能を開発することもできます。API連携機能の利用には、開発パートナーへの申請が必要です。

ポイントやLINE連携などの施策を追加したい場合は、対応する連携サービスや開発の必要性を確認しましょう。アプリを選んで機能を追加したい場合は、ShopifyのようなECカートも選択肢になります。

売上の入金は月末締め・翌月末払い

STORESの売上は、月末締め・翌月末払いで振り込まれます。振込ごとに275円の手数料がかかり、入金額が1万円未満の場合は、振込設定によって扱いが異なります。「1万円以上で振込」の設定では次月以降に繰り越されます。「1万円未満でも振込」の設定では翌月末に振り込まれ、振込手数料275円に加えて事務手数料275円がかかります。

仕入れ代金の支払いが先に発生する業態では、資金繰りを圧迫する可能性があります。早く入金を受けたい場合は、有料オプションの「スピードキャッシュ」を利用できます(スピードキャッシュ手数料はスタンダードプラン1.5%・フリープラン3.5%。初回はこの手数料のみ無料で、通常の決済手数料と振込手数料はかかります)。

独自ドメインは退会すると使えない

STORESで取得した独自ドメインは、STORESが代理で取得しているため、所有権はSTORESにあります。STORESを退会すると、そのドメインをほかのサービスへ移して使い続けることはできません。

将来的にほかのECカートへ移行する可能性がある場合は、ドメインが変わる前提で運営を始めることになります。

フリープランは決済手数料が高く、使える機能も限られる

フリープランは固定費0円で利用できますが、決済手数料はクレジットカードで5.5%(一部の決済方法は6.5%)と、スタンダードプランより1.9ポイント高く設定されています。また、独自ドメインや代金引換、配送日指定など、一部の機能は利用できません。

売上が伸びてきたら、料金プランの章で紹介した損益分岐を目安に、スタンダードプランへの変更を検討しましょう。

デザインを細かく作り込みたい場合や、アプリで機能を追加しながらショップを育てたい場合は、Shopifyも選択肢になります。Shopifyは1,200種類以上のデザインテーマとアプリで機能を広げられるECプラットフォームです。詳しくは以下をご覧ください。

STORESの主な機能

STORESには、ネットショップの開設から運営、改善までに必要な機能が標準で揃っています。主な機能は以下のとおりです。

  • 集客・販売促進:メールマガジン、クーポン、再入荷リクエスト、レビュー、定期販売、予約販売、ダウンロード販売、電子チケット
  • 運用・管理:アイテム一括登録、在庫数CSV一括更新、送り状CSV出力、オーダーCSV出力、顧客管理
  • 外部連携:Instagram販売連携、Google Analytics、freee会計・弥生会計・マネーフォワードとの会計連携、オープンロジ・LOGILESSなどの物流連携、ネクストエンジン連携

機能の一覧は、STORES公式サイトの機能ページで確認できます。

STORESのサポート体制

STORESのサポートには、電話相談とオンラインでの問い合わせの2種類が用意されています。

新規導入の電話相談:10:00〜18:00(土日・祝日・年末年始を除く)

オンライン:問い合わせフォームから相談できます。利用中のサポートはメールまたは電話で受けられます。

操作に迷ったときに電話で直接相談できる窓口があるのは、ネットショップを初めて運営する人にとって安心材料になります。

STORESネットショップの導入事例

ここからは、実際にSTORESを導入しているネットショップの事例を紹介します。

倉式珈琲店

倉式珈琲店のネットショップ

画像出典:倉式珈琲オンラインストア

温かみのある喫茶文化と品質の高いコーヒーを提供する「倉式珈琲店」は、コロナ禍に突入したタイミングで自社開発のシステムを利用してネットショップを始めました。しかし、運営するにあたり多くの課題が出てきたためSTORESへ移行しています。

移行後は、定期販売やメールマガジンなど施策をスムーズに実行できるようになり、注文数が月数十件から、桁数が変わるほどの増加を実現しました。さらに、ネットショップでの購入者の約7割をリピーターが占めるようになるなど大きな変化がみられています。

intune vintage

intune vintageのネットショップ

画像出典:intune vintage's STORE

intune vintageは、ユニークでスパイスの効いたヴィンテージラグと花器を販売するショップです。ネットショップ自体の運営コストを安く抑えるために、STORESを導入。デザインを感覚的に編集できるなど、使い勝手の良さを実感しています。

かな料紙専門店 こきん

かな料紙専門店こきんのネットショップ

画像出典:かな料紙専門店 こきん

かな料紙を販売する「かな料紙専門店 こきん」は、実店舗のレジとネットショップの両方でSTORESを利用しています。店頭とネットショップの在庫をまとめて管理できるため、在庫の二重管理の手間を減らしながら、実店舗に来られない地方の顧客にも販売できるようになりました。

STORESでのネットショップの出店方法

STORESでのネットショップの開設方法は、以下のとおりです。

  1. STORESにアクセスし、「アカウントを作成する」をクリックする
  2. メールアドレス・パスワードなど必要事項を入力する
  3. メール認証を完了させる
  4. 事業者情報を入力する
  5. 利用したいサービスを選択する
  6. 事業内容を入力する
  7. ショップ名とIDを設定する
  8. ショップに記載する特商法の表示を入力する
  9. 事業者の名称・連絡先を設定する

上記の手順を踏めば、ネットショップを開設できます。

まとめ:STORESは実店舗とネットショップをまとめて運営したい事業者に向いている

STORESは、ネットショップの開設・運営に便利なサービスです。デザインテンプレートは、すべて無料で使用できます。さらに、テンプレートは直感的な操作だけで編集できます。初期費用・月額費用0円のフリープランを利用すれば、無料で簡単に本格的なネットショップをスタートできます。

ただし、HTML・CSSの編集には対応していないため、デザインの調整はエディタの範囲に限られます。機能の拡張には、対応する連携サービスやAPI開発の必要性を確認してください。また、売上の入金は月末締め・翌月末払いで、独自ドメインは退会すると使えなくなります。

実店舗とネットショップをまとめて運営したい場合や、低コストでネットショップを始めたい場合は、STORESを利用してみてはいかがでしょうか。

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