【ストアインタビュー】Shopifyで実現するマーケットプレイス型ショップの実情と未来とは:株式会社simplify 代表取締役 扇谷早織様<後編>

【ストアインタビュー後編】Shopifyで実現するマーケットプレイス型ショップの実情と未来とは:株式会社simplify 代表取締役 扇谷早織様

個性が光る気鋭ブランドが集まるジュエリー・アクセサリーのマーケットプレイス & セレクトショップunigem。東京代官山にある実店舗とオンラインサイトを展開している今大注目のショップです。

unigemを運営する株式会社simplify創業者であり代表取締役の扇谷早織さんに、Shopifyで構築するマーケットプレイス型のサイト構築や運営について、お話をお伺いしました。

後編ではShopifyで構築するマーケットプレイス型の構想と運用について詳しくお伺いします。<後編>

オンラインサイトと実店舗運営のOMOマーケティングについて詳しくお伺いする前編はこちら。

株式会社simplify 代表取締役 扇谷早織様
株式会社simplify 代表取締役 扇谷早織さん

業界のペインを解決するマーケットプレイス型ショップの構想

ーー unigemはジュエリーやアクセサリーのマーケットプレイス型ショップですが、どのようにしてビジネスの構想が生まれたのでしょうか。

扇谷早織さん(以下、扇谷さん) 業界に2つのペインポイントがあると思ったことからスタートしました。1つ目はブランド側、2つ目は消費者側です。

まずはブランド側、「売る先がない」です。アクセサリーを販売しているマーケットプレイスは、日本でいうとcreemaさんとかminneさんの名前があがってくると思うんですが、いわゆるハンドメイドアクセサリーみたいな、個人作家さんの「商品」というよりは「作品」みたいなものが非常に多い印象を受けていて。

マーケットプレイスの構想を練っていた2019年当時、ちょうど日本でD2Cがトレンドとなっていた頃だったと思います。ジュエリーやアクセサリー業界においても、個人でブランドを立ち上げる方が爆発的に増えてきていました。結果論としてD2Cになっているブランドが多いですが、意図してD2Cの形態を選択しているわけではないケースも多々です。オンラインは自社webサイトとInstagram、リアルでは商業施設でポップアップで販売。本当は小売店に常設で置いてもらいたいが、狭き門。せっかく作っても売る先がないし集客のノウハウもなければ予算もない。これが実情です。

小売店で置いてもらいたい理由は主に「トラフィックが獲得できるから」「販売業務を委託できるから」「取扱店があることがブランディングになるから」ですが、それはオンラインであっても同じはず。であればその3つを叶えられるオンラインの場を作ろう、と思いました。

次に、お客様側にあるペインポイント、「ブランドの数が多すぎてどれを買えばいいのか分からない」です。個人ブランドが爆発的に増え、各々がwebサイトやSNSで発信をし、お客様がそれを見る。素敵だなと思い興味を持っても、「このブランドはSNSは素敵だけど、本当に信頼して買って良いブランドかな?」という不安が付き纏います。

品質はどうか、納期は守られるか、カード情報を入力しても安全か、などなど。それが星の数ほどあるわけですから、一つ一つ見ていたらもはや何を買えばいいのか分からなくなりますし、もはや購入意欲を失ってしまいますよね。そこで、ブランドとお客様の間にマーケットプレイスが間に入ることで、星の数ほどあるブランドをキュレートし、「買って安心なブランドです」と保証することができると考えました。

あとは単純に、自分が知っている以外にも素敵なブランドを発見できたら嬉しいですよね。

お客様目線を重要視するブランディングへ

ーー かなり裏側の話になりますが、サイトを拝見するとマーケットプレイス型とは外には出てないので顧客にとっては素敵なセレクトショップという印象になりますよね。

扇谷さん そうですね。マーケットプレイス型に移行したのは、2024年11月のタイミングで、それまでは通常のセレクトショップの形で運営をしていました。マーケットプレイスと言われても一般のお客様もピンと来ないかなと思いまして…。あとあんまりオシャレな感じがしないなと思って(笑)。ただ、ストア内でレーベルを分けることで、セレクトされた商品かそうでないか、分かるようにしています。

Shopifyのマーケットプレイス型への確信と期待

ーー Shopifyではマーケットプレイス型のショップはまだ実例も多くはないと思いますが、それでもShopifyでできるという確信があったのでしょうか?

扇谷さん Shopifyには期待していました。今使っているアプリは、独自で開発していただいたものですが、それ以前にテスト期間として別の会社から公開されているShopifyアプリを使用していました。システム的にも業務的にも実現できることは検証できていました。

ーー そもそもShopifyを選んだ理由はなんでしょうか?

扇谷さん これという特別な理由はないんですけど、サービスとして勢いがあったからです。まだ日本ではそんなに使ってる事業者さんがいなかったんですが、海外では割とスタンダードになってきているという印象だったので。

当時は日本では、BASEやSTORESを使われてる方が多かった印象ですが、カスタマイズ性が低くてオリジナリティを出しづらい点が課題と感じており、また将来的に海外展開を見据えた際に、英語圏のサービスの方が良いなとは思っていました。それで拡張性を期待して初期はWordPressのWooCommerce使っていたのですが、そもそもWordPressはECカートシステムではないこともあり、できることに限りがあったり、管理画面が分かりづらかったり、壁にぶち当たりました。

そういった中で、海外でグイグイ伸びているShopifyを試しに触ってみたら非常に良かったので乗り換えました。移行ツールもありましたし、さくっと導入できました。

ジュエリー・アクセサリーのマーケットプレイス & セレクトショップunigem

ジュエリー・アクセサリーのマーケットプレイス & セレクトショップunigem

Shopifyはノーコードで運用していくことが鍵となる

ーー サイトを拝見すると統一されたデザインの美しさや、商品の選びやすさや買い物のしやすさをとても感じました。独自構築している部分と、Shopifyの既存機能を使用している部分の割合はどのような状態でしょうか?

扇谷さん 9割ぐらいは基本のノーコードのもので、1割ぐらいはデフォルトのテンプレートに私がコードを書き換えたり、追加したりしてちょっとカスタムしています。

基本方針としては「なるべくコードをいじらない」です。SaaSなので、どんどんサービスがアップデートされていくし、その前提で提供されています。コードをいじればいじるほど、そのアップデートに対応する工数が増える。対応工数が増えると最新のアップデートの恩恵を受けるスピードも遅くなる。なので、なるべくノーコードで構えた方が、コスパが良いと思っています。

ーー Shopifyの最新情報はどのようにしてとっていらっしゃるのですか?

扇谷さん あまり熱心に追っているわけではなく、日々管理画面を見ており、「あれ?何か変わってるな」と気づくことが多いですかね。あとはShopifyのディベロッパーアカウントを持っていまして、開発者向けのメールをチラ見することもあります。

オンラインと実店舗で施策の比重を変えていく

ーー 今主軸となっているオンラインサイトの今後の展望をお伺いできますでしょうか?

扇谷さん 取り扱いの商品数もまだまだ決して多くはないので、もっと商品数も増やしたいです。商品数が増えたら今のオンラインサイトの構成では商品が探しづらくなってくると思うので、よりお客様が自分が欲しいものに簡単にたどり着けるような、かつ見ていてわくわくする楽しいサイトにする工夫が必要になってくるかなと思っています。

あと、実店舗で体験するようなセレンディピティがオンラインでも提供できるといいですよね。個人的にはAIレコメンドよりは、バーチャル空間のようなものに興味があります。

ーー 2025年にかけてより多くのショップで、オンラインと実店舗やオフラインの施策に力を入れていくという声を聞きますが、実際に店舗をすでにお持ちでオンラインの売上の割合が多いunigemさんでは2025年の力の入れどころはどのようなお考えでしょうか?

扇谷さん 引き続きオンラインに多めに投資をする心づもりではあります。今まではおしなべてオンラインに比重を置いていたのですが、商品の価格帯に応じて比重のかけ方を変えていこうかなと思ってます。

店舗を運営して5年ほど経って分かったのは、当然ではあるのですが低価格な商品、当店であれば3万円くらいまでであればオンラインでもどんどん売れるのですが、高価格になればなるほど「実物を見てから…」と心理的ハードルが高くなります。ですので、高価格帯の商品については店頭施策にやや多めに投資を、低価格帯の商品についてはオンラインに振り切る、というような力の入れ方をイメージしています。

Web画面_商品一覧_モバイル

ジュエリー・アクセサリーのマーケットプレイス & セレクトショップunigem

オペレーションに欠かせないShopifyアプリ

ーー Shopifyでお気に入りのアプリを教えていただけますか?

扇谷さん やはりオリジナルで開発いただいたアプリが一番気に入っていますね(笑)。それ以外でいうと、1個目は有名どころですけどmatrixify(Shopifyデータをインポート・エクスポートするアプリ)。弊社で今年よく使ったのは、価格改定のタイミングです。金の価格が高騰したこともあり、ジュエリー業界はここ数年価格改定ラッシュです。決まった日時から一斉に価格を変更する必要があることも多く、このアプリがないと夜中にcsvを手動アップロードする羽目になります。これがないと業務が回らないですね。

あとは配送日時指定.amp 。日本の配送業者に対応していて、デザインが良いものだとこれ1択です。

あとはTsunさんの予約販売アプリです。在庫切れになったら予約販売に切り替えることができてとても便利ですね。ヘルプページもすごく親切にいろんな活用パターンが紹介されていて、めちゃくちゃ推しです!

ーー ありがとうございます(笑)!今後、こんなアプリがほしいなという要望はありますか?

扇谷さん オンラインもPOSも使えるポイントアプリですかね。今使っているものも悪くないですが、そもそもアプリストア内でPOSに対応しているポイントアプリが少ないような気がします。デザインが良いもの・カスタマイズしやすいものがあると嬉しいですね。

ポイントアプリに限らず、特に海外のアプリだと、わかりづらい管理画面やストアフロント側のデザインのカスタマイズができないケースが多く、それで導入を諦めるケースも多いので、機能が必要十分なのはもちろん、見た目も美しいものがもっとあるといいですね。

Shopifyは今後のアップデートにも期待できるプラットフォーム

ーー 最後に、今後Shopify導入を検討していたり、現在運用している方へメッセージをいただけますでしょうか?

Shopifyは絶対的におすすめします。ECカートは日本製のものも色々とありますが、きっとユーザーもほぼ国内に閉じられていますよね。Shopifyのように世界中にユーザーがいる、つまり世界中に開発者がいてナレッジが蓄積され、日々進歩している、そのようなサービスの方が、個人的には将来性を感じます。

 

Shopifyで運用するマーケットプレイス型のビジネスについて、 今後の展望やお気に入りのShopifyアプリまで貴重なお話しありがとうございました!

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