「ChatGPTに広告を出せるようになったらしいけど、自分のストアでも使えるの?」と気になっているストアオーナーの方も多いのではないでしょうか。
ChatGPTは調べものだけでなく、買い物の相談や商品選びにも使われており、商品を知ってもらう新しい場所として注目されています。OpenAIが提供するShopifyアプリ「ChatGPT Ads」を使えば、ストアの商品情報を活用して、ChatGPT上に広告を配信できます。ただし、2026年10月時点では、日本に事業所在地があるストアはアプリの利用対象外となっています。
この記事では、ChatGPT Adsの主な機能や導入するメリット、使う際の注意点をわかりやすく解説します。新しい集客方法を探している方は、ぜひ参考にしてください。
※本記事は2026年10月30日時点の情報に基づいています。
ChatGPTに広告を出せるShopifyアプリ「ChatGPT Ads」とは?

画像出典:Shopify App Store「ChatGPT Ads」
ChatGPT Adsは、ChatGPTを開発するOpenAIが2026年9月に公開したShopifyアプリです。Shopifyの商品情報をもとに、ChatGPT上に表示される広告を作成・配信できます。広告の作成や配信、基本的な成果の確認をShopifyの管理画面から行えるのが特徴です。
参考:OpenAI公式ヘルプ「Shopify向けChatGPT広告の設定」
このChatGPT Ads自体は無料で使えますが、広告配信には別途広告費が必要になります。なお、2026年10月30日時点でChatGPT Adsの管理画面は日本語に対応しておらず、日本語での直接サポートも提供されていません。
ChatGPT Adsの主な機能・できること
ChatGPT Adsの主な機能・できることを紹介します。
Shopifyの商品情報を自動で同期
Shopifyに登録している商品の名前や価格、画像などの情報を、ChatGPTの広告管理画面(ChatGPT Ads Manager)へ自動で送れます。広告用に商品データを一つずつ入力する必要がないため、商品数が多いストアでも準備の手間を大きく減らせます。なお、同期にかかる時間は商品数などによって異なります。
数クリックで商品の広告を作成
同期した商品情報をもとに、数回のクリックで広告を作れます。Shopifyに登録済みの商品情報を活用できるため、広告作成の手間を減らせます。広告アカウントの接続や新規作成もShopifyから行えるので、別サイトで登録作業をする手間もかかりません。
広告経由の購入を計測
OpenAIの計測ツール「OpenAI Pixel for Shopify」と連携し、広告経由の購入などを計測できます。計測したデータは広告の成果確認や改善に役立てられます。
Shopifyの管理画面で成果を確認・管理
広告にかかった費用やクリック率、顧客獲得単価などの成果を、Shopifyの管理画面で確認できます。キャンペーン(広告配信のまとまり)の管理もShopify上で行えるため、複数の画面を行き来する手間を減らせます。
より詳細な分析や細かな予算設定を行いたい場合は、ChatGPT Ads Managerも利用できます。
ShopifyにChatGPT Adsを導入するメリット
ShopifyにChatGPT Adsを導入することで得られるメリットを紹介します。
ChatGPTで情報を探す人に商品を届けられる
ChatGPTを、買い物の相談や商品選びに使う人もいます。ChatGPT Adsを導入すると、こうしたユーザーに向けて自社の商品を広告として表示できます。
GoogleやSNSとは別の集客の場を持てるため、これまで接点がなかった顧客と出会うきっかけになるでしょう。なお、広告は回答とは別の枠に表示されるため、ChatGPTの通常の回答で自社商品が優先的に紹介されるわけではありません。
商品の追加や変更のたびに広告データを直す手間が減る
Shopifyの商品情報が自動で同期されるため、新商品の追加や価格変更に伴う広告データの更新作業を減らせます。更新漏れによる情報のずれも防ぎやすく、商品の入れ替えが多いストアほど日々の作業負担を軽減できます。
広告の効果を数字で確かめ、改善につなげられる
コンバージョン計測を設定すると、広告経由と判定された購入数や、広告費に対する売上などを確認できます。反応のよい商品の広告に予算を回したり、反応の薄い広告を見直したりと、感覚ではなくデータをもとに判断できるため、広告費の使い方を改善しやすくなります。
ShopifyアプリChatGPT Adsを使用する際の注意点
ChatGPT Adsを使用する際の注意点も押さえておきましょう。
日本に事業所在地があるストアでは利用できない

2026年10月30日時点で、ChatGPT Adsは日本に事業所在地があるShopifyストアでは利用できません。実際にインストールを試みたところ、「このアプリはストアと互換性がありません」と表示されました。
インストール画面では、対応する事業所在地としてカナダ、ドイツ、フランス、イギリス、アメリカの5か国が案内されています。ただし、2026年10月30日確認時点のOpenAI公式ヘルプでは提供対象を米国のShopifyストアと説明しているため、インストール条件と実際の提供状況は、導入前に両方を確認してください。
なお、広告管理画面のChatGPT Ads Managerは日本の事業者も利用できます。Shopifyアプリの対応状況とは異なるため、混同しないようにしましょう。
参考:OpenAI公式ヘルプ「Ads Manager Availability」
広告配信には別途広告費がかかる
アプリ自体は無料ですが、ChatGPT上に広告を出すには広告費がかかります。セルフサービスのカード払いでは、広告費はShopifyではなく、ChatGPT Ads Managerに登録した支払い方法で支払う仕組みです。
参考:OpenAI公式ヘルプ「Billing & Payment」
日本円で日予算を設定する場合、最低金額は2,500円です。日予算は7日間の平均額として扱われ、1日の支出額が設定額の最大2倍になる場合があります。予算上の1週間は広告アカウントのタイムゾーンにおける日曜日から土曜日までで、対象期間の支出上限は日予算の7倍です(途中で予算を変更した場合は按分計算が適用されます)。予算の仕組みを理解したうえで、効果を確認しながら運用しましょう。
参考:OpenAI公式ヘルプ「ChatGPT広告のキャンペーン作成」
広告が表示されるのは一部のユーザーのみ
ChatGPTの広告は、対象地域の無料プランや「Go」プランを利用するユーザーに表示される場合があります。一方、PlusやProなどのプランでは広告が表示されず、18歳未満と判定されたアカウントも対象外です。
また、無料プランでも利用制限と引き換えに広告を非表示にする設定があります。ChatGPTの利用者全員に届くわけではないため、ほかの広告と組み合わせて使うのもよいでしょう。
参考:OpenAI公式ヘルプ「ChatGPTでの広告」
すべての商品を広告に出せるわけではない
ChatGPT Adsには広告のルール(広告ポリシー)があり、商品やサービスの種類によっては広告を出せない場合があります。また、広告は審査を通過してから配信されるため、作成してすぐに表示されるとは限りません。
導入前に、自社の商品が広告のルールに合っているか確認しておきましょう。
ChatGPT Adsの最新動向をチェックして導入に備えよう
ChatGPT Adsは、OpenAIが提供する無料のShopifyアプリです。Shopifyの商品情報をもとに、ChatGPT上に表示される広告を手軽に作成・配信できます。広告の作成から基本的な成果の確認までShopify上で行えるため、ふだんのストア運営と並行して広告を運用しやすいのが特徴です。
一方で、広告配信には別途広告費がかかるほか、日本語には対応していません。また、現時点では日本に事業所在地があるShopifyストアはアプリの利用対象外です。広告が表示されるユーザーも、無料プランなど一部に限られます。
ChatGPT Adsは、検索広告やSNS広告とは異なる場面で、自社商品を知ってもらうきっかけになる新しい集客手段です。日本のストアで利用を検討している場合は、まずアプリの提供状況を確認しましょう。利用できるようになった際は、広告費や運用体制をふまえて導入を検討してみてください。